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Savings Plans のよくある質問
全般
すべて開くSavings Plans は、1 年または 3 年期間での特定の使用量に対するコミットメント (USD/時間で測定) と引き換えに、オンデマンド料金よりも低い料金を提供する柔軟な料金モデルです。AWS は、Compute Savings Plans、EC2 Instance Savings Plans、SageMaker Savings Plans の 3 種類の Savings Plans を提供しています。Compute Savings Plans は、Amazon EC2、AWS Lambda、および AWS Fargate 全体の使用量に適用されます。EC2 Instance Savings Plans は EC2 の使用量に適用され、SageMaker Savings Plans は SageMaker の使用量に適用されます。
AWS が提供する Savings Plans には 3 つのタイプがあります。
- Compute Savings Plans は最も優れた柔軟性を提供し、コストを最大 66% 削減するために役立ちます。これらのプランは、インスタンスファミリー、サイズ、アベイラビリティーゾーン、リージョン、OS、またはテナンシーに関わらず、EC2 インスタンスの使用に自動で適用されます。また、Fargate と Lambda の使用にも適用されます。例えば、Compute Savings Plans では、C4 インスタンスから M5 インスタンスへの変更、欧州 (アイルランド) から欧州 (ロンドン) へのワークロードの移行、または EC2 から Fargate へのワークロードの移動などをいつでも行って、Savings Plans 料金での支払いを自動的に継続することができます。
- EC2 Instance Savings Plans は料金が最も低く、リージョン内の個々のインスタンスファミリー (バージニア北部内の M5 など) の使用に対するコミットメントと引き換えに、最大 72% のコスト削減を実現します。これは、アベイラビリティーゾーン、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、そのリージョン内で選択されたインスタンスファミリーのコストを自動的に削減します。EC2 Instance Savings Plans は、そのリージョンのファミリー内におけるインスタンス間で使用量を変更する柔軟性を提供します。例えば、Windows を実行する c5.xlarge から Linux を実行する c5.2xlarge に移動しても、Savings Plans 料金のメリットを自動的に得ることができます。
- Amazon SageMaker Savings Plans では、1 年または 3 年の期間での一貫した使用量 (USD/時間で測定) に対するコミットメントと引き換えに、Amazon SageMaker の柔軟な料金モデルを利用できます。Amazon SageMaker Savings Plans は最も優れた柔軟性を提供し、コストを最大 64% 削減するために役立ちます。これらのプランは、インスタンスファミリー、サイズ、リージョンに関係なく、SageMaker Studio Notebook、SageMaker On-Demand Notebook、SageMaker Processing、SageMaker Data Wrangler、SageMaker Training、SageMaker Real-Time Inference、SageMaker Batch Transform などの対象となる SageMaker ML インスタンスの使用量に自動的に適用されます。例えば、推論ワークロード向けの使用を米国東部 (オハイオ) で実行されている CPU インスタンス ml.c5.xlarge から米国西部 (オレゴン) の ml.Inf1 インスタンスにいつでも変更して、Savings Plans 料金での支払いを自動的に継続することができます。
Savings Plans の使用は、AWS Billing and Cost Management コンソールから、または API/CLI を使用して開始することができます。最大節約額を実現するための Savings Plans に対するコミットメントは、AWS Billing and Cost Management で提案される推奨事項を使用して簡単に行うことができます。推奨される 1 時間あたりのコミットメントは、過去のオンデマンド使用量と、プランタイプ、期間、支払いオプションの選択に基づくものです。より具体的な分析を行うには、AWS Billing and Cost Management の Savings Plans 購入アナライザーを使用して、カスタム Savings Plans 購入シナリオで実現可能なコスト節約額を見積もることができます。Savings Plan にサインアップすると、コンピューティング使用量については Savings Plans の割引料金が自動的に請求され、コミットメントを超える使用量については通常のオンデマンド料金が請求されます。
Savings Plans は、3 つの異なる支払いオプションで利用できます。前払いなしオプションは前払いを必要とせず、契約に従い純粋に月単位で請求されます。部分的な前払いオプションは、Savings Plans の低料金をもたらします。このオプションを使用すると、契約量の少なくとも半分が前払いで請求され、残りは月単位で請求されます。全額前払いオプションでは、最も低い料金でプランを使用でき、コミットメントの料金全額が 1 回払いで請求されます。
Savings Plans で提供される料金は、こちらの料金ページで確認できます。また、API/CLI を使用して取得することも可能です。サインアップ後に、AWS マネジメントコンソールまたは API/CLI を使用して、アクティブな Savings Plans が提供する料金を確認できます。
Savings Plans は、AWS Organizations/一括請求 (コンソリデーティッドビリング) ファミリー内の任意のアカウントで購入できます。Savings Plans から得られるメリットは、AWS Organization/一括請求 (コンソリデーティッドビリング) ファミリー内のすべてのアカウントの使用にデフォルトで適用されます。または、各グループ内での割引適用の優先順位付けや制限を行う Cost Categories を使用して AWS アカウントをグループ化し、グループレベルで Savings Plans を購入することもできます。ただし、Savings Plans を購入したアカウントのみに Savings Plans のメリットを制限することも可能です。
AWS Cost Explorer には、Savings Plans で実現された節約額の詳細が表示されます。また、AWS Cost Explorer の Savings Plans パフォーマンスレポートを使用して、Savings Plans の活用状況を確認することもできます。
はい。AWS の請求書は、すべてのアクティブな Savings Plans を考慮して生成されます。
同じ暦月内の直近 7 日間以内に購入された、1 時間あたりのコミットメントが 100 USD 以下の Savings Plans ならキャンセル可能です。Savings Plans をキャンセルすると、Savings Plans について発生した前払い料金が 100% 返金され、これらの返金はキャンセルから 24 時間以内に請求書に反映されます。プランの対象となっていた使用量については、オンデマンド料金が請求されるか、該当する場合は別の Savings Plans の対象となります。
Compute Savings Plans と EC2 Instance Savings Plans
すべて開くSavings Plans は、オンデマンドよりも大幅なコスト削減を実現する点では EC2 RI と変わりませんが、使用量が変化した場合でも、任意の AWS リージョン全体のコンピューティング使用に対する請求額を自動的に削減します。このプランにより、お客様のニーズに最適なコンピューティングオプションを使用しながら、継続的にコストを節約できる柔軟性が提供されます。これらすべてを利用するために、交換や変更を行う必要は一切ありません。
コンバーティブル RI と同じく最大 66% の節約を提供する Compute Savings Plans は、リージョン、インスタンスファミリー、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、そして AWS Fargate や AWS Lambda の使用時でも、あらゆる EC2 インスタンスの使用コストを自動的に削減します。標準の RI と同様に最大 72% の節約を提供する EC2 Instance Savings Plans は、サイズ、OS、またはテナンシーに関わらず、選択したリージョン内の所定の EC2 インスタンスファミリーにおけるどのインスタンスの使用 (バージニア北部で M5 を使用するなど) でもコストを自動的に削減します。
いいえ。Savings Plans はキャパシティ予約を提供しません。ただし、オンデマンドキャパシティ予約でキャパシティを予約し、それらの支払い料金を Savings Plans で低減することは可能です。
はい。既存のコスト管理プロセスとの互換性を維持するために引き続き RI を購入することができ、お使いの RI は全体的な請求額を削減するために Savings Plans と並行して機能します。ただし、Savings Plans は RI と同様の節約を実現しながら追加の柔軟性を提供するため、RI の期限が切れたときは Savings Plans にサインアップすることをお勧めします。
Database Savings Plans
すべて開くDatabase Savings Plans は、1 年期間での特定の使用量に対するコミットメント (USD/時間で測定) と引き換えに、AWS データベースサービスでの節約を提供する柔軟な料金モデルです。
Database Savings Plans のカバレッジには、Amazon Aurora、Amazon RDS、Amazon DynamoDB、Amazon ElastiCache、Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)、Amazon Neptune、Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け)、Amazon Timestream, and AWS Database Migration Service (DMS) が含まれます。新しいデータベースサービスが対象になると、既存のDatabase Savings Plans コミットメントのカバレッジに自動的に追加されます。
Database Savings Plans は、すべての対象サービスで第 7 世代以降のインスタンスに対するカバレッジを提供します。カバレッジは、ElastiCache の場合は Valkey インスタンス、Timestream の場合は InfluxDB インスタンスに限定されます。Database Savings Plans のカバレッジには、Aurora Serverless、ElastiCache Serverless for Valkey、Amazon DocumentDB Serverless、Neptune Serverless といったサーバーレスサービスに加えて、DynamoDB や Keyspaces 向けのオンデマンドおよびプロビジョンドスループットも含まれます。
Database Savings Plans では、コミットメントの使用方法における幅広い柔軟性が提供されています。このプランに含まれるデータベースサービス間での使用の移行、対象となるインスタンスのタイプとサイズの切り替え、サポートされているリージョン間でのリージョン変更、新しいインスタンス世代が利用可能になったときの導入、プロビジョニングされたデプロイとサーバーレスデプロイ間の移動を行うことができます。例えば、Database Savings Plan を使用することで、Aurora db.r7g インスタンスと db.r8g インスタンスの切り替え、欧州 (アイルランド) から米国 (オハイオ) へのワークロードの移行、RDS for Oracle から Aurora PostgreSQL、または RDS から DynamoDB へのモダナイズを行っても、Database Savings Plans が提供する割引料金のメリットを引き続き活用することができます。
使用量には、Database Savings Plans コミットメントの割引料金が自動的に適用されます。コミットメントを超える使用量については、オンデマンド料金が請求されます。適用が自動化されているため、個々の予約を手動で管理しなくても割引を確実に受けることができます。
特定のデータベースサービスと使用タイプに応じた割引料金を用いる Database Savings Plans では、最大 35% の節約が可能です。使用タイプやサービス別の具体的な料金の詳細は、Database Savings Plans の料金ページに記載されています。
Database Savings Plans は前払い不要で利用でき、期間は 1 年です。前払いをご希望のお客様は、請求コンソールの前払い機能を使用できます。前払い機能は既存の AWS Billing and Cost Management 機能で、AWS 使用料金を事前に支払うことができます。
Database Savings Plans は、AWS Billing and Cost Management コンソールから、または API/CLI を使用して購入することができます。最大節約額を実現するには、コンソールで提供される購入推奨事項を使用して Savings Plans にコミットできます。さらにカスタマイズされた分析を行うには、Savings Plans 購入アナライザーを使用して、カスタム購入シナリオで実現可能なコスト節約額を見積もることができます。
詳細については、Database Savings Plans の料金ページと「AWS Savings Plans のよくある質問」を参照してください。Savings Plan を購入すると、対象となる使用量については Savings Plans の割引料金が自動的に請求され、コミットメントを超える使用量については通常のオンデマンド料金が請求されます。節約額は、購入から 8 時間以内に請求書で確認できます。
同一のワークロードで Database Savings Plans 割引をリザーブドインスタンスまたは DynamoDB リザーブドキャパシティと組み合わせることはできません。ただし、1 つのワークロード向けに予約を購入し、別のワークロード向けに Database Savings Plans を購入することは可能です。
例えば、Amazon Aurora MySQL の db.r5 インスタンス向けに RI を購入すると同時に、Amazon Aurora PostgreSQL の db.r8g インスタンスとサーバーレス使用向けに Savings Plans を購入できます。このアプローチを取ることで、お客様は古い世代のインスタンスで既存の節約を維持しながら、Database Savings Plans を使用して新しい世代のインスタンスで柔軟性を高めることができます。
選択は、運用上のニーズとコスト最適化目標に沿って行う必要があります。サービスやインスタンスタイプを切り替える柔軟性、個別のコミットメントを管理することなく新しいテクノロジーを導入する機能性、またはデータベースサービス全体での簡素化されたコスト管理が求められる場合は、Database Savings Plans を選択してください。リザーブドインスタンスは、特定のインスタンスタイプで安定した予測可能なワークロードを実行している場合や、より長期的な 3 年間のコミットメントを通じて節約を最大化したい場合に最適です。
リザーブドインスタンスから Database Savings Plans への切り替えは、リザーブドインスタンスのコミットメント期間が終了したときに行うことをお勧めします。また、既存のリザーブドインスタンスのコミットメント期間が終了するのを待たずに、現在リザーブドインスタンスの適用範囲外となっている使用量を対象とする Database Savings Plans を購入することも可能です。
Amazon SageMaker Savings Plans
すべて開く一定量の Amazon SageMaker インスタンスを使用しており (USD/時間で測定)、複数の SageMaker コンポーネントを使用している場合、またはテクノロジー設定 (インスタンスファミリー、リージョンなど) が時間の経過とともに変化すると予想される場合に SageMaker Savings Plans を使用すると、アプリケーションのニーズや新たなイノベーションに基づいて基盤となるテクノロジー設定を変更する柔軟性を実現しながら、節約を簡単に最大化できます。対象となるすべての機械学習インスタンスの使用に Savings Plans 料金が自動的に適用されるので、手動での変更は必要ありません。
Amazon SageMaker の Savings Plans と EC2 の Savings Plans では、含まれるサービスが異なります。SageMaker Savings Plans は、SageMaker ML インスタンスの使用量にのみ適用されます。