Petco が JBS と連携して AWS で構築したカーブサイドピックアップをわずか 6 週間でデプロイ

COVID-19 のパンデミック下で顧客のニーズに迅速かつ便利に応えるため、Petco はカーブサイドピックアップサービスの開発を完了し、わずか 6 週間でデプロイすることに成功しました。AWS リテールコンピテンシーパートナーである JBS Solutions (JBS) とのパートナーシップにより、AWS Lambda と Amazon DynamoDB を利用して構築された Petco の新しいサービスにより、効率が向上し、コストが削減されました。

COVID-19 のパンデミック中に、非接触型ショッピングなどの顧客のニーズにリアルタイムで応えるため、Petco はソフトウェアコンサルタント企業であり、Amazon Web Services (AWS) のリテールコンピテンシーパートナーでもある JBS に連絡しました。JBS のサポートと受けた Petco は、予算を超過することなく、AWS 上に構築されたカーブサイドピックアップソリューションの開発をわずか 6 週間で成功裏に完了しました。これにより、ペットの健康とウェルネスを実現する企業である同社は、ペットを飼っている全国の人々のニーズに応え続けることができるようになりました。

Petco は、米国、メキシコ、プエルトリコで 1,500 超の拠点を運営しており、これには現在も拡大し続けている 150 超の店内動物病院のネットワークが含まれます。また、ペットの健康とウェルネスに関する包括的なオンラインリソースをウェブサイトと Petco アプリで提供しています。COVID-19 パンデミックの前に、同社はカーブサイドピックアップを顧客に提供するためのインフラストラクチャの開発に既に着手していました。COVID-19 パンデミックが発生した時点で、Petco は顧客への影響を直ちに察知するとともに、ソリューション開発を加速する緊急の必要性があることにすぐに気付きました。そこで、同社は JBS に連絡することにしました。

ペンシルベニア州に拠点を置く JBS は、2000 年頃からカスタムソフトウェアとアプリケーションベースのソリューションを提供してきました。同社は、専門知識を確保するとともに、当社とお客様の営業時間が重なるようにして、米国に拠点を置くお客様に最高のサービスを提供するために、米国ではシニアレベルのエンジニアのみを採用しています。JBS はプロジェクトの約 80% に AWS ソリューションを利用しており、プロジェクトベースのエンゲージメントモデルを採用しています。このモデルでは、お客様企業の従業員と協力して、スタッフが適切なトレーニングを受けて、ソフトウェアをメンテナンスおよび更新できるようにしています。「当社は企業のスタッフチームやプロジェクトをサポートしていますが、実際にはメンタリングモデルに近いサービスを提供しています」と JBS の President である Rose 氏は述べています。「プロジェクトに関わる従業員や他のコンサルタントのトレーニング、育成、関与の促進に役立つようにリソースを投入しています」。

JBS は、Petco がカーブサイドピックアップ機能を迅速にデプロイできるようサポートする必要がありました。両社は連携して、ソリューションの設計方法を決定しました。カーブサイドピックアップの人気を予測することは困難でした。「実際にこれと比較できるようなものはありませんでした」と Rose 氏は述べています。「そのため、ソリューションは、下はゼロから、上は宇宙船が加速して大気圏を抜けるまでの範囲でスケールできる必要がありました」。 JBS は AWS で構築されたソリューションの利点を熟知していました。「当社は Petco のシステムをよく知っていましたし、AWS にも精通していました」と Rose 氏は述べています。「当社は既に環境の構築を開始していたので、テクノロジーを迅速に転換することは問題とはなりませんでした。インフラストラクチャを迅速に設定できる環境において、既に AWS を利用しているという有利な状況下でスタートを切っていなければ、2 倍の時間がかかっていたかもしれません」。

未知の負荷に対応しながらコストを最適化するには、自動スケーリング機能を活用したサーバーレスソリューションが Petco にとって最良の選択であることを JBS は知っていました。JBS は、ソリューションを強化するために、デベロッパーがサーバーのプロビジョニングや管理を行わずにコードを実行できるサーバーレスコンピューティングサービスである AWS Lambda を選択しました。また、Amazon DynamoDB (あらゆる規模で高性能アプリケーションを実行できるように設計されたフルマネージド型のサーバーレス key-value NoSQL データベース) と、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) (ユーザーがマイクロサービス、分散システム、サーバーレスアプリケーションを分離およびスケールすることを可能にする、フルマネージド型のメッセージキューサービス) も利用しました。これらのサービスを利用することで、デベロッパーはスケーリングやパフォーマンスの問題に対処するためのコードを記述するのに時間を費やすことなく、カーブサイドピックアップに必要な機能の開発に注力できます。

JBS と Petco は、デプロイ後に制限および計測プロセスを実装することで、負荷を分散することができました。「サーバーレステクノロジーは、大きなオーバーヘッドをかけることなくスケーリングできるという点で本当に役立ちます」と Rose 氏は述べています。「サーバーレススタックでチューニングを行う必要はありませんでした」。

ウェブサイトのトラフィックに最適に対応するために、Petco は Amazon Simple Notice Service (Amazon SNS) を利用しています。Amazon SNS は、アプリケーション間の通信、およびアプリケーションと個人の間の通信の両方に対応するフルマネージドメッセージングサービスです。「このような急激に変動する需要に適切に対応できたことに感銘を受けました」と Rose 氏は述べています。

チームはプロジェクトの成果物を完成させ、カーブサイドピックアップソリューションをわずか 6 週間でデプロイできました。ロールアウト後、顧客と従業員に可能な限り最高のエクスペリエンスを提供するために、チームは約 6 か月間をかけてソリューションを微調整しました。例えば、JBS は、注文をピッキングおよびステージングする際に従業員がどのようにタブレットを操作するのかをモニタリングしたところ、多くの従業員がプロンプトの表示前に確認のために画面をタップしていることに気づきました。チームは、これらのクリックが不要であると判断し、取り除きました。「フリクションレスなユーザーエクスペリエンスを実現したかったのです」と Rose 氏は述べています。これは成功し、顧客が非接触型サービスの利便性と安全性の向上の恩恵を享受する一方で、Petco は顧客のニーズを満たすという目標を達成することができました。「ペットの健康およびウェルネス全般のケアの分野における飼い主のパートナーとして、Petco は、飼い主のライフスタイルとニーズを満たすソリューションの提供に重点的に取り組んでいます」と Petco の Vice President of Retail Systems である Mike Brown 氏は述べています。「カーブサイドピックアップは、当社の常に進化し続けるオムニチャネルエクスペリエンスの 1 つの要素にすぎません」。

JBS は、テクノロジーの応用と小売コンサルティングの両方の専門知識でお客様をサポートすることを目指しています。同社は、Petco が実装するのをサポートした変更が単なる応急処置ではないことを認識していました。COVID-19 のパンデミックによって、購入者の行動は永久に変容したのです。「カーブサイドピックアップは決してなくなることはないでしょう」と Rose 氏は述べています。

このプロジェクトに取り組んだ後、JBS は、さまざまなマーケティングチャネルの利用がどのようにコンバージョン率の上昇につながるのかなど、消費者行動の分析においてさらに深いインサイトを得るとともに、より多くの経験を積んできました。「このプロジェクトで学んだことは、当社のツールキットの一部になっています」と Rose 氏は述べています。「今では、『当社はこれを直接経験したことがあるので、よく知っています』と言えるようになりました」。