よくある質問
AWS ParallelCluster
全般
Q: AWS ParallelCluster を使用するメリットは何ですか?
AWS でハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) ワークロードを実行したい場合は、AWS ParallelCluster を使う必要があります。AWS ParallelCluster を使用して、HPC アプリケーション用のテスト環境を迅速に構築したり、クラウドに HPC インフラストラクチャを構築するための出発点として使用したりすることができます。AWS ParallelCluster は、クラスター管理の運用面のオーバーヘッドを最小限に抑え、クラウドへの移行パスを簡単にします。
Q: AWS ParallelClusterの使用でどのような種類のアプリケーションがメリットを得られますか?
MPI アプリケーションや NCCL を使用する機械学習アプリケーションなど、クラウドでの使い慣れたクラスターのような環境を必要とするハイパフォーマンスコンピューティングアプリケーションは、AWS ParallelCluster からメリットを得られる可能性が最も高くなります。
Q: AWS ParallelCluster は他の AWS のサービスとどのように関連/連携していますか?
AWS ParallelCluster は、フルマネージド型の AWS Batch スケジューラである AWS Batch と統合されています。AWS Batch は、オンプレミスバッチスケジューラの「クラウドネイティブ」な置き換えであり、リソースプロビジョニングのメリットが加わったと考えることができます。
また、AWS ParallelCluster は、 HPC クラスターのノード間の低レイテンシーのネットワークを必要とするアプリケーションのために、Elastic Fabric Adapter (EFA) と統合します。さらに、AWS ParallelCluster は、コンピューティングワークロード用のスケーラブルなストレージを備えた高パフォーマンスファイルシステムである Amazon FSx for Lustre、および Amazon Elastic File System とも統合されています。
Q: AWS ParallelCluster は、クラスターを構築するときに何を作成しますか?
AWS ParallelCluster は、構築とコントロール用のヘッドノード、コンピューティングインスタンスのクラスター、共有ファイルシステム、およびバッチスケジューラをプロビジョニングします。カスタムのインストール前およびインストール後のブートストラップアクションを使用して、ユースケースを拡張およびカスタマイズすることもできます。
Q: どのバッチスケジューラが AWS ParallelCluster で動作しますか?
AWS ParallelCluster は、AWS のフルマネージド型のクラウドネイティブバッチスケジューラである AWS Batch をサポートしており、SLURM とも互換性があります。
Q: どの Linux ディストリビューションが AWS ParallelCluster でサポートされていますか?
AWS ParallelCluster は現在、Amazon Linux 2、Ubuntu 18.04、CentOS 7、および CentOS 8 と互換性があります。AWS ParallelCluster は、お客様がお使いになるデフォルトの AMI のリスト (リージョンごとに互換性のある Linux ディストリビューションにつき 1 つ) を提供します。Linux ディストリビューションの可用性は、GovCloud および中国のパーティションではより制限が厳しいことにご注意ください。ディストリビューションの互換性の詳細については、https://docs.thinkwithwp.com/parallelcluster/latest/ug/cluster-definition.html#base-os にある AWS ParallelCluster ユーザーガイドをご確認ください。
また、クラスターが Amazon Linux で実行されている間に、AWS ParallelCluster コマンドラインツールを実行して、Python を実行し、AWS ParallelCluster パッケージをダウンロードできる任意のコンピュータからクラスターを作成し管理することができます。
Q: AWS ParallelCluster で独自の AMI を使用できますか?
AWS ParallelCluster AMI をカスタマイズする方法は 3 つあります。既存の AWS ParallelCluster AMI を取得して変更したり、既存のカスタマイズされた AMI を取得してその上に AWS ParallelCluster で必要な変更を適用したり、ランタイムで独自のカスタム AMI を使用したりすることができます。詳細については、https://aws-parallelcluster.readthedocs.io/en/latest/tutorials/02_ami_customization.html をご覧ください。
Q: AWS ParallelCluster は Windows をサポートしていますか?
AWS ParallelCluster は Windows クラスターの構築をサポートしていません。ただし、Windows マシンで AWS ParallelCluster コマンドラインツールを実行することができます。詳細については、https://docs.thinkwithwp.com/parallelcluster/latest/ug/install-windows.html をご覧ください。
Q: AWS ParallelCluster は、リザーブドインスタンスとスポットインスタンスをサポートしていますか?
はい。AWS ParallelCluster は、オンデマンド、リザーブド、およびスポットインスタンスをサポートしています。スポットインスタンスで実行された作業が中断される可能性があることにご注意ください。スポットインスタンスは、さまざまなフォールトトレラントで柔軟なアプリケーションにのみ使用することをお勧めします。
Q: クラスターコンピューティングノードに複数のインスタンスタイプを持つことができますか?
はい。複数のキューおよびキューごとに複数のインスタンスを持つことができます。
Q: AWS ParallelCluster で構築できるクラスターのサイズはどのくらいですか?
AWS ParallelCluster で構築できるクラスターのサイズに組み込みの制限はありません。ただし、アカウントに存在するインスタンスの制限など、考慮しなければならないいくつかの制約があります。インスタンスタイプによっては、デフォルトの制限が予想される HPC クラスターサイズより小さい場合があり、クラスターを構築する前に制限の引き上げリクエストが必要になります。EC2 の制限に関する詳細については、https://docs.thinkwithwp.com/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-resource-limits.html をご覧ください。
Q: AWS ParallelCluster は配置グループの使用をサポートしていますか?
はい。AWS ParallelCluster は、デフォルトでは配置グループを使用しませんが、既存の配置グループを AWS ParallelCluster に提供するか、起動時に AWS ParallelCluster が新しい配置グループを作成できるようにすることで有効にすることができます。配置グループを使用するように、クラスター全体またはコンピューティングノードのみを設定することもできます。詳細については、https://cfncluster.readthedocs.io/en/latest/configuration.html#placement-group をご覧ください。
Q: AWS ParallelCluster ではどのような共有ストレージを使用できますか?
デフォルトでは、AWS ParallelCluster は、15 GB の Elastic Block Storage (EBS) の外部ボリュームをクラスターのマスターノードにアタッチし、ネットワークファイルシステム (NFS) を介してクラスターのコンピューティングノードにエクスポートするように自動的に設定します。EBS ストレージの設定の詳細については、https://docs.thinkwithwp.com/parallelcluster/latest/ug/ebs-section.html をご覧ください。この共有ストレージのボリュームは、ニーズに合わせて設定できます。
AWS ParallelCluster は、Amazon Elastic File System (EFS)、RAID、および Amazon FSx for Lustre ファイルシステムとも互換性があります。また、ジョブ入力のソースとして、またはジョブ出力の宛先として、Amazon S3 オブジェクトストレージを使用して AWS ParallelCluster を 設定することも可能です。これらすべてのストレージオプションを AWS ParallelCluster で設定する方法の詳細については、https://docs.thinkwithwp.com/parallelcluster/latest/ug/configuration.html をご覧ください。
Q: AWS ParallelCluster の費用はどのくらいかかりますか?
AWS ParallelCluster は追加料金なしでご利用いただけます。お支払いいただくのは、お客様のアプリケーションを実行するために必要な AWS リソースの料金のみです。
Q: AWS ParallelCluster はどのリージョンで 利用できますか?
AWS ParallelCluster は、米国東部 (バージニア北部) 、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (ストックホルム)、欧州 (パリ)、欧州 (ロンドン)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ミラノ)、アフリカ (ケープタウン)、中東 (バーレーン)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (香港)、AWS GovCloud (US-Gov-East)、AWS GovCloud (US-Gov-West)、中国 (北京)、中国 (寧夏) の各 AWS リージョンでご利用いただけます。
Q: AWS ParallelCluster はどのようにサポートされていますか?
EC2 インスタンスおよびバッチスケジューラで必要なメンテナンス、セキュリティパッチ適用、ユーザー管理、および MFI トラブルシューティングなど、クラスターのオペレーティングはお客様の責任です。AWS ParallelCluster のサポートは、リソースの構築および AWS Batch 統合に関連する問題に限定されています。AWS Batch スケジューラの問題は、AWS Batch サービスチームによってサポートされています。AWS 以外の他の スケジューラに関する質問は、独自のサポートコミュニティにお問い合わせください。AWS ParallelCluster のデフォルト AMI の代わりにカスタム AMI を使用する場合は、AWS ParallelCluster がカスタム AMI の使用に関連する OS 問題をサポートしないことにご注意ください。
Q: AWS ParallelCluster はどのようにリリースされますか?
AWS ParallelCluster は Python Package Index (PyPI) を介してリリースされ、pip 経由でインストールできます。AWS ParallelCluster のソースコードは、GitHub の Amazon Web Services https://github.com/aws/aws-parallelclusterでホストされています。
Elastic Fabric Adapter (EFA)
Q: EFA を使用するメリットは何ですか?
EFA は、密結合なハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) アプリケーションに、クラウドのスケーラビリティ、柔軟性、伸縮性をもたらします。EFA を使用すると、密結合な HPC アプリケーションは、従来の TCP チャネルと比較して、一貫した低レイテンシー、高スループットを実現し、スケーリングを改善できます。EFA サポートは、サポートされている EC2 インスタンスで、事前予約なしにオンデマンドで動的に有効にすることができ、変化するビジネスやワークロードの優先順位に柔軟に対応することができるようになります。
Q: EFA の使用でどのような種類のアプリケーションがメリットを得られますか?
HPC アプリケーションでは、計算ワークロードをインスタンスのクラスターに分散して並列処理します。HPC アプリケーションの例には、計算流体力学 (CFD)、衝突シミュレーション、気象シミュレーションなどがあります。HPC アプリケーションは、一般に Message Passing Interface (MPI) を使用して作成され、レイテンシーと帯域幅の両方に関してインスタンス間通信に厳しい要件を課します。MPI や libfabric 通信スタックをサポートする他の HPC ミドルウェアを使用するアプリケーションは、EFA から恩恵を受けることができます。
Q: EFA 通信の仕組みを教えてください。
EFA デバイスは、Elastic Network Adapter (ENA) デバイスのすべての機能に加えて、ユーザースペースアプリケーションがハードウェアが提供する信頼性の高いトランスポート機能と直接通信できるようにする新しい OS バイパスハードウェアインターフェイスを提供します。ほとんどのアプリケーションは、EFA とのインタフェースに Message Passing Interface (MPI) などの既存のミドルウェアを使用します。AWS は、EFA の OS バイパス機能をサポートするために、多数のミドルウェアプロバイダと協力してきました。OS バイパス機能を使用する通信は、Virtual Private Cloud (VPC) の単一サブネット内のインスタンスに限られていることにご注意ください。
Q: どのインスタンスタイプで EFA がサポートされていますか?
EFA は現在、c5n.18xlarge、c5n.metal、i3en、24xlarge、i3en.metal、inf1.24xlarge、m5dn.24xlarge、m5n.24xlarge、r5dn.24xlarge、r5n、24xlarge、p3dn、24xlarge、p4d、m6i、32xlarge、m6i.metal、c6i.32xlarge、c6i.metal、r6i.32xlarge、r6i.metal、x2iezn、12xlarge、x2iezn.metal、および hpc6a.48xlarge のインスタンスで利用できます。
Q: EFA ENI と ENA ENI はどのように異なりますか?
ENA Elastic Network Interface (ENI) は、VPCネットワーキングのサポートに必要な従来の IP ネットワーキング機能を提供します。EFA ENI は、ENA ENI のすべての機能に加え、拡張プログラミングインターフェイスを使用したインスタンスカーネル (OS バイパス通信) を伴わずにアプリケーションが EFA ENI と直接通信するためのハードウェアサポートを提供します。EFA ENI の高度な機能により、EFA ENI は、起動時または停止したインスタンスにのみアタッチできます。
Q.Elastic Fabric Adapter (EFA) と Elastic Network Adapter (ENA) Express は、どちらも Scalable Reliable Diagram (SRD) を使用しています。それらはどのように違いますか?
EFA と ENA Express はどちらも AWS によって構築された SRD プロトコルを使用しています。EFA は、密結合なワークロードのために、ハードウェアが提供するアプリケーション層への直接的なトランスポート通信を行うことを目的として構築されています。ENA Express は、TCP および UDP プロトコルを使用する従来のネットワークアプリケーションに対して、SRD プロトコルを使用するよう設計されています。 ENA Express は、アベイラビリティーゾーン内でも動作します。
Q: インスタンスで EFA を有効にするための前提条件は何ですか?
EFA サポートは、インスタンスの起動時または停止したインスタンスへの追加時に有効にできます。実行中のインスタンスに EFA デバイスをアタッチすることはできません。
NICE DCV
全般
Q: NICE DCV を使用するメリットは何ですか?
NICE DCV は、グラフィックスを最適化するストリーミングプロトコルであり、モバイルデバイスでのストリーミング生産性アプリケーションから HPC シミュレーションの視覚化まで、幅広い使用状況に適してています。 サーバー側では、NICE DCV は Windows と Linux をサポートしています。クライアント側では、Windows、Linux、および MacOS をサポートするだけでなく、デバイス間でのHTML5 ブラウザベースのアクセス用のウェブクライアントを提供しています。
Q: NICE DCV を使用するために、ネイティブクライアントをダウンロードする必要がありますか?
いいえ。NICE DCV は、あらゆる HTML5 ウェブブラウザで動作します。ただし、ネイティブクライアントは、マルチモニターサポートなどの追加の機能をサポートし、Windows のネイティブクライアントは、3D マウス、ストレージデバイス、およびスマートカードの USB もサポートします。これらの機能を必要とするワークフローの場合は、Windows、Linux、および MacOS 用の NICE DCV ネイティブクライアントをこちらから ダウンロードできます。
Q: NICE DCV の使用でどのような種類のアプリケーションがメリットを得られますか?
NICE DCV のパフォーマンスは、アプリケーションに依存しませんが、低レイテンシーを必要とする 3D グラフィックスを多用するアプリケーションで NICE DCV を使用すると、かなりのストリーミングパフォーマンスの向上が見られます。地震と貯留層のシミュレーション、計算流体力学 (CFD) 解析、3D 分子モデリング、VFX 合成、および ゲームエンジンベースの 3D レンダリングのような HPC アプリケーションは、NICE DCV のパフォーマンス上の利点が明らかなアプリケーションの例です。
Q: どのインスタンスタイプで NICE DCV がサポートされていますか?
NICE DCV は、すべての Amazon EC2 x86-64 ベースのインスタンスタイプでサポートされています。 NVIDIA GRID と互換性のある GPU インスタンス (G2、G3、G4など) で使用されると、NICE DCV は、ハードウェアエンコーディングを利用して、パフォーマンスを向上させ、システム負荷を軽減します。
NICE DCV の有効化
Q: Amazon EC2 で NICE DCV を使用する場合、NICE DCV ライセンスサーバーをインストールする必要がありますか?
いいえ、EC2 インスタンスに NICE DCV サーバーをインストールして使用するためには、ライセンスサーバーは必要ありません。ただし、Amazon S3 バケットへのアクセスを保証するようにインスタンスを設定する必要があります。NICE DCV サーバーは、それが Amazon EC2 インスタンスで実行されていることを自動的に検出し、定期的に Amazon S3 バケットに接続して、有効なライセンスが利用できるかどうかを判断します。Amazon EC2 での NICE DCV ライセンスのセットアップに関する詳細な説明については、こちらのドキュメントを参照してください。
Q: 実行中のインスタンスで NICE DCV を有効にできますか?
はい。NICE DCV は、実行中のセッションにダウンロードしてインストールできるダウンロード可能なソフトウェアです。NICE DCV ダウンロードページへのリンクはこちらです。
Q: NICE DCV サーバーは、どの Windows と Linux ディストリビューションのサポートをしていますか?
NICE DCV サーバーの OS サポートは、こちらに記載されています。
NICE DCV の使用
Q: NICE DCV のリアルタイムのパフォーマンスをどうやったらモニタリングできますか?
NICE DCV クライアントでは、フルスクリーンモードでないときに、リモートセッションの上部にツールバーリボンが表示されます。[Settings] (設定) >> [Streaming Mode] (ストリーミングモード) をクリックします。これにより、ユーザーが「Best responsiveness (最高の応答性) (デフォルト) 」と「Best quality (最高の品質)」のどちらかを選択できるウィンドウがポップアップ表示されます。ポップアップウィンドウの下部にある「Display Streaming Metrics (ストリーミングメトリクスの表示)」をクリックして、リアルタイムパフォーマンスのフレームレート、ネットワークレイテンシー、および帯域幅の使用状況をモニタリングします。
Q: NICE DCV サーバーを管理するにはどうすればいいですか?
NICE DCV サーバーは、オペレーティングシステムサービスとして実行されます。NICE DCV サーバーを開始、停止、または設定するには、管理者 (Windows) 、ルート (Linux) としてログインする必要があります。詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
Q: NICE DCV はどのポートで通信しますか?
デフォルトでは、NICE DCV サーバーは、ポート 8443 経由で通信するように設定されています。NICE DCV サーバーをインストールした後、カスタム TCP ポートを指定できます。ポートは 1024 より大きくなければなりません。
Q: NICE DCV を使用して Linux で GPU 共有を有効にするにはどうすればいいですか?
GPU 共有により、複数の NICE DCV 仮想セッション間で 1 つ以上の物理的な GPU を共有できます。GPU 共有を使用すると、単一の NICE DCV サーバーを使って、サーバーの物理的な GPU リソースを共有する複数の仮想セッションをホストすることができます。GPU 共有を有効にする方法の詳細については、こちらのドキュメントを参照してください。
Q: NICE DCV の GPU 共有機能は Windows で利用できますか?
いいえ、NICE DCV GPU 共有は、Linux NICE DCV サーバーでのみ利用できます。
Q: 仮想セッションとは何ですか? またそれらを管理するにはどうすればいいですか?
仮想セッションは、Linux NICE DCV サーバーのみでサポートされています。NICE DCV サーバーは、複数の仮想セッションを同時にホストできます。仮想セッションは、NICE DCV ユーザーによって作成され管理されます。NICE DCV ユーザーは、作成したセッションのみを管理できます。ルートユーザーは、現在 NICE DCV サーバーで実行中のすべての仮想セッションを管理できます。仮想セッションの管理に関する説明については、こちらのドキュメントを参照してください。
NICE EnginFrame
Q: EnginFrame を使用するメリットは何ですか?
EnginFrame を使う必要があるのは、ワークフローを簡単にクラウドに拡張し、結果を出すまでの時間を短縮できるようにして、ドメインスペシャリスト (科学者、エンジニア、アナリストなど) の生産性を高めることができるからです。EnginFrame は、AWS リソースの管理する際の管理者のオーバーヘッド、およびそれらのリソースへのユーザーのアクセス許可とアクセスを削減します。これらの機能は、時間を節約し、間違いを減らし、チームがインストラクチャ管理について心配するのではなく、革新的な研究や開発にもっと集中できるようにします。
Q: オンプレミス環境で、EnginFrame を有効にするにはどうすればいいですか?
EnginFrame AWS HPC Connector は、EnginFrame バージョン 2021.0 以降でサポートされています。環境に EnginFrame をインストールすると、管理者は、管理者ポータルから AWS クラスターの設定の定義を開始することができます。
Q: EnginFrame 管理者は、どのようにAWS HPC の環境をセットアップまたは設定できますか?
EnginFrame 管理者は、AWS ParallelCluster を使用して、AWS で実行される HPC クラスターを作成して、ユーザーからジョブを受け入れる準備ができます。EnginFrame 内でこれを行うために、管理者は、ParallelCluster クラスター設定の作成、編集、またはアップロードすることから始めることができます。クラスター作成ステップの一環として、管理者は、特定の AWS クラスターに一意の名前を作成し、すべてのユーザーがアクセス可能、特定のユーザーセットおよび/グループがアクセス可能、またはユーザーがアクセス不能のいずれかを指定できます。AWS クラスターが作成されると、管理者が削除するまで、送信されたジョブを受け入れることができます。デフォルトでは、作成された状態での AWS クラスターは、送信されたジョブを受け入れる準備を整えるために、必要なリソースの最小限のセットのみを使用し、ジョブが送信されると、伸縮自在にスケールアップします。
Q: ユーザーはジョブをオンプレミスで実行するか、AWS で実行するかをどのように選択できますか?
管理者が AWS をオプションとして有効にしている EnginFrame サービスでは、ドロップダウンメニューを使用して、オンプレミスと AWS で利用可能なコンピューティングキューのいずれかから選択できます。管理者は、これらのキューのどれがワークロードを実行するのに適切かを選択するのに役立つテキストの説明を含めることができます。
Q: AWS の EnginFrame で使用できるジョブスケジューラは何ですか? オンプレミスと AWS で異なるジョブスケジューラを使用できますか?
EnginFrame は、AWS で作成されるクラスターの Slurm をサポートしています。AWS と オンプレミスで異なるスケジューラを使用することも選択できます (例えば、LSF をオンプレミスで使用し、Slurm を AWS で使用するなど)。異なるジョブスケジューラを使用して、オンプレミスと AWS の両方でジョブを送信するよう設定した EnginFrame サービスの場合、管理者は、ジョブ送信スクリプトがこれらの各スケジューラの送信をサポートしていることを確認する必要があります。
Q: どのオペレーティングシステムを AWS で使用できますか? オンプレミスと AWS で異なるオペレーティングシステムを使用できますか?
EnginFrame は、AWS でAmazon Linux 2、CentOS 7、Ubuntu 18.04、および Ubuntu 20.04 オペレーティングシステムをサポートしています。AWS で使用しているものと異なるオペレーティングシステムをオンプレミスで使用することを選択できます。ただし、EnginFrame を使用してオンプレミスと AWS の両方で同じワークロードを実行する予定の場合、環境の違いを減らし、ワークロードの移植性を簡素化するために同じオペレーティングシステムを使用することをお勧めします。
Q: EnginFrame の費用はどのくらいかかりますか?
EnginFrame は追加料金なしで使用できます。お支払いいただくのは、アプリケーションを保存および実行するために使用した AWS リソースの料金のみです。
EnginFrame をオンプレミスで使用する場合、ライセンスファイルを求められます。評価ライセンスを取得するか、または新しい製品ライセンスを購入する場合は、お住まいの国で販売、設置サービス、およびサポートを提供できる認定 NICE 販売業者または再販業者のいずれかにお問い合わせください。
Research and Engineering Studio on AWS
Q: Research and Engineering Studio on AWS とはなんですか?
Research and Engineering Studio on AWS (RES) は、管理者が安全なクラウドベースの研究およびエンジニアリング環境を構築して管理するための、オープンソースの使いやすいウェブベースのポータルです。RES を使用すると、科学者やエンジニアはクラウドに関する専門知識がなくても、データを視覚化してインタラクティブなアプリケーションを実行できます。
Q: EFA を使用するメリットは何ですか?
エンジニアリングと研究のワークロードを実行していて、シンプルなウェブベースのポータルを使用し、AWS で仮想デスクトップを作成および管理したい場合は、RES を使用してください。RESを使用すると、仮想デスクトップ環境を設定できます。研究者やエンジニアが Windows や Linux の仮想デスクトップを作成して接続できます。単一のインターフェイスからの仮想デスクトップフリートの監視、予算設定、管理、また、Web ベースのポータルを使用して VDI 環境を管理でき、仮想デスクトップ要件に従って共有ストレージをマウントし、データに簡単にアクセスできるようになります。 研究者やエンジニアが出力や設計を操作して話し合ったり、エンジニアリングワークロードをスケーリングする前にテストケースをシミュレートしたりする必要がある場合、RES はそのための強力な仮想デスクトップを提供します。
Q: 共有ストレージはどのように管理すればよいですか?
ユーザーが必要なデータを入手できるようにファイルシステムの作成と保守を行うのは、RES 管理者の責任です。RES は、Amazon EFS および Amazon FSx for NetApp ONTAP ファイルシステムタイプをサポートしており、管理者は RES 経由で作成するか、既存のファイルシステムをオンボードできます。ストレージの管理と作成の詳細については、ドキュメントを参照してください。
Q: 製品ドキュメントにはどうすればアクセスできますか?
RES ドキュメントにアクセスします。
Q: RES にはどれくらいの費用がかかりますか?
RES は追加料金なしで利用でき、アプリケーションの実行に必要な AWS リソースに対してのみ料金を支払います。
Q: RES はどの地域で利用できますか?
RES はリージョンのサブセットで使用できます。リストはドキュメントにあります。
Q: RES はどのようにサポートされていますか?
EC2 インスタンスとバッチスケジューラーの必要なメンテナンス、セキュリティパッチ、ユーザー管理、および仮想デスクトップインスタンスで実行されるソフトウェアについては、お客様の責任となります。RES のサポートは、リソースの構築に関連する問題に限定されます。RES のデフォルト AMI の代わりにカスタム AMI を使用する場合、RES はカスタム AMI の使用に関連する OS の問題をサポートしていないことに注意してください。
Q: RESでサポートされているオペレーティングシステムは何ですか?
RES は現在、Windows および Linux オペレーティングシステムと互換性があります。Linux の場合、RES は以下のディストリビューションをサポートしています: Amazon Linux 2,、CentOS 7、Red Hat Enterprise Linux 7,、Red Hat Enterprise Linux 8、および Red Hat Enterprise Linux 9。
どうすれば追加のリモートデスクトップサービスのライセンスを取得できますか?
各 Amazon EC2 インスタンスには、管理目的でリモートデスクトップサービス (ターミナルサービスとも呼ばれる) のライセンスが 2 つ付属します。このクイックスタートは、管理者向けにこれらのライセンスをプロビジョニングするのに役立ちます。また、AWS Systems ManagerSession Manager を使用すると、RDP なしで、かつ RDP ライセンスの必要もなく、EC2 インスタンスにリモートでアクセスできます。リモートデスクトップサービスのライセンスの追加が必要な場合は、リモートデスクトップユーザー CAL は、Microsoft または Microsoft ライセンスのリセラーから購入する必要があります。アクティブなソフトウェアアシュアランスの付属したリモートデスクトップユーザー CAL は、ライセンスモビリティの特典があり、AWS のデフォルト (共有された) のテナント環境に持ち込みできます。ソフトウェアアシュアランスまたはライセンスモビリティの特典なしでライセンスを持ち込む方法の詳細については、よくある質問のこの セクション を参照してください。
Q: RES 内の仮想デスクトップはスポットインスタンスをサポートしていますか?
いいえ。RES 内の仮想デスクトップはオンデマンドインスタンスのみをサポートします。
Q: RES はどのようにリリースされますか?
RES は、 GitHub の Amazon Web Services リポジトリを通じてリリースされています。 インストールのオプションがそこにあります。