Amazon CloudWatchサービスレベルアグリーメント
最終更新:2023年12月21日
本Amazon CloudWatchサービスレベルアグリーメント(「SLA」)は、Amazon CloudWatchの利用に適用される方針であり、Amazon CloudWatchを使用する各アカウントに個別に適用される。本SLAの契約条件と、AWSカスタマーアグリーメントまたは利用者による本サービスの利用に適用される当社と利用者との間の他の契約(「本件契約」)の契約条件の間に齟齬がある場合は、かかる齟齬の範囲に関してのみ、本SLAの契約条件が適用される。本SLAにおいて使用する用語(英文では大文字で始まるもの)のうち、本SLAで定義されていないものは、本件契約で定められた意味を有するものとする。
本SLAは、Amazon CloudWatchの以下の機能(それぞれ「機能」と呼ぶ)に適用される。
- Amazon CloudWatch MetricsのAPIコール
- Amazon CloudWatch Logsのデータ取り込みのAPIコール
- Amazon CloudWatch Alarms
- Amazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコール
- Amazon CloudWatch Network Monitorのメトリクス
サービスコミットメント
AWSは、各機能を、毎月の請求期間において、各AWSリージョンで、99.9%以上の月間稼働率で利用可能にするため、商業上合理的な努力を行う(「サービスコミットメント」)。各機能がサービスコミットメントを満たさない場合、利用者は以下のとおりサービスクレジットを受け取ることができる。
Amazon CloudWatch Network MonitorのメトリクスおよびAmazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコールでは、月間稼働率とサービスクレジットはモニターごとに計算される。
サービスクレジット
サービスクレジットは、影響を受けたAWSリージョンの月間稼働率が以下の表に示されている範囲に該当する月次請求期間について、当該AWSリージョンの該当する機能に対し利用者が支払った料金に対する割合として計算される。
月間稼働率 | サービスクレジット率 |
---|---|
99.0%以上、99.9%未満 | 10% |
95.0%以上、99.0%未満 | 25% |
95.0%未満 | 100% |
Amazon CloudWatch Network MonitorのメトリクスおよびAmazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコールのサービスクレジットは、モニターごとに計算される。サービスクレジットは、該当する機能について今後請求される支払いに対してのみ適用できる。当社はその裁量において、該当する機能がサービスコミットメントを満たさなかった請求期間の支払いの際に利用者が使用したクレジットカードに対して、サービスクレジットを発行することができる。サービスクレジットは、利用者に対し、AWSから返金その他の支払いを受ける権利を与えるものではない。サービスクレジットは、該当する月次請求期間の当該クレジット金額が1米ドル($1 USD)を超える場合のみ適用され、発行される。サービスクレジットは譲渡できず、また他のアカウントに充当することはできない。本件契約に別段の規定がない限り、Amazon CloudWatchまたは各機能の提供において、当社の利用不可状態、パフォーマンスの不実行、その他不履行が生じた場合の利用者の唯一かつ排他的な救済は、本SLAの契約条件に従いサービスクレジット(該当する場合)を受け取ることである。
クレジットの請求および支払手続
サービスクレジットを受け取るには、AWSサポートセンターでケースを作成することにより、請求(リクエスト)を提出する必要がある。対象となるには、インシデント発生後、2回目の請求期間の末日までに、以下の情報を添えてクレジットのリクエストを当社に提出しなければならない。
1. 件名に「SLA Credit Request(SLAクレジットリクエスト)」という文言
2. 利用者がサービスクレジットを請求する対象の請求期間およびAWSリージョン、ならびに利用者が請求する当該機能の利用不可インシデントの日時
3. 影響を受けた機能およびモニター(該当する場合)
4. エラーを記録し、利用者が主張する停止を裏付けるリクエストログ(これらのログ内の機密情報または機微性の高い情報は削除するかアスタリスク(*)で置き換えること)
かかるクレジットリクエストに関する月間稼働率を当社が確認し、サービスコミットメント未満であった場合、当社は、リクエストが当社により確認された月の翌請求期間内に利用者にサービスクレジットを発行する。上記要件を満たすリクエストおよびその他の情報を提供しなかった場合、利用者はサービスクレジットを受け取る権利を失う。
Amazon CloudWatch SLA除外事項
サービスコミットメントは、以下の場合(以下、総称して「Amazon CloudWatch SLA除外事項」という)、いかなるAmazon CloudWatch(または各機能)の利用不可状態、停止もしくは終了、またはその他のAmazon CloudWatch(または各機能)のパフォーマンス上の問題にも適用されない。(i)不可抗力事由またはAmazon CloudWatch(または該当する機能)の責任分界点を超えるインターネットアクセスもしくは関連する問題を含む、当社の合理的支配の及ばない要因に起因する場合、(ii)利用者の作為または不作為に起因する場合、(iii)AWSサイトに掲載され随時更新される、Amazon CloudWatch(または該当する機能)の現行の技術ドキュメント(適用される開発者ガイドを含む)に従っていないことに起因する場合、(iv)利用者の装置、ソフトウェアもしくはその他のテクノロジーに起因する場合、または、(v)本件契約に従った、Amazon CloudWatch(または該当する機能)を利用する利用者の権利の停止または終了に起因する場合。当社の月間稼働率の計算に明示的に使用される要因以外の要因が可用性に影響を与えている場合には、当社はその裁量において、かかる要因を考慮してサービスクレジットを発行することができる。
定義
- 所定のAWSリージョンにおける各機能の「月間稼働率」は、当該機能の月次請求期間中における5分間のインターバルごとの利用不可状態の平均を100%から減じて計算する。月間稼働率の測定では、Amazon CloudWatch SLA除外事項に直接または間接的に起因するダウンタイムを除外する。
- 「リクエスト」とは、以下を意味する。
- Amazon CloudWatch MetricsのAPIコールの場合:AWSサイト上のAmazon CloudWatch MetricsのAPIコールに関するドキュメントに詳細に記載されている、Amazon CloudWatch MetricsのAPIの直接呼び出しによるAmazon CloudWatchのオペレーションの起動
- Amazon CloudWatch Logsのデータ取り込みのAPIコールの場合:PutLogEvents APIの起動
- Amazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコールの場合:AWSサイト上のAmazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコールに関するドキュメントに詳細に記載されている、Amazon CloudWatch Internet MonitorのAPIの直接呼び出しによるAmazon CloudWatch Internet Monitorのオペレーションの起動
- 「サーバーエラー」とは、500または503のエラーコードが返されるリクエストをいう。
- 「サービスクレジット」とは、対象となるアカウントにクレジットされることのある、上記の規定により計算されたドル建てのクレジットをいう。
- 「利用不可状態」とは、以下を意味する。
- Amazon CloudWatch MetricsのAPIコールおよびAmazon CloudWatch Logsのデータ取り込みのAPIコールの場合:当該機能による処理において5分間のインターバル中にサーバーエラーが発生したリクエストの割合
- Amazon CloudWatch Alarmsの場合:5分間のインターバル中にAmazon CloudWatch Alarmsによって処理されなかったルールの割合
- Amazon CloudWatch Internet MonitorのAPIコールの場合:当該機能による所定のモニターの処理において5分間のインターバル中にサーバーエラーが発生したリクエストの割合
- Amazon CloudWatch Network Monitorのメトリクスの場合:5分間のインターバル中にパブリッシュに失敗した所定のモニターのメトリクスの割合