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WinTicket 、 AWS メディアサービスで競輪ファンに高画質レース映像を低遅延ライブで提供
WinTicket は、インターネットテレビ局 AbemaTV の番組「競輪チャンネル」と連動し、24時間どこでも投票チケットを購入できるほか、レース情報・オッズ・ AI 予想機能、そして開催中の熱戦レースのライブ映像を提供しています。
時速 60km ~ 70km で 9 名の選手がレースする中、 WinTicket のユーザーが視聴環境を問わず、レースの状況を高画質・低遅延で視聴できるようにすることは重要です。そのため、 WinTicket は動画配信ワークフローをクラウドに移行し、AWSメディアサービスを活用することで高画質・低遅延のライブ配信を確立させました。
WinTicket のライブ配信は、全国40以上の競輪場から集約した映像で構成されています。 AbemaTV の番組スタジオで映像を集めてクラウドへ伝送し、 AWS Elemental MediaLive で ABR エンコード、 AWS Elemental MediaPackage で HLS にパッケージ化し、 Amazon CloudFront 経由で視聴者へ低遅延なライブ配信しています。
「 WinTicket はサービスの特性上、レース状況や結果がすぐにわかるようにしなければ、ユーザー体験に影響を及ぼしてしまいます。 AWS Media Services は、他のサービスよりも 1.5 倍ほど低いレイテンシでコンテンツを配信できるため、戦略的な強みが得られました。」と、株式会社サイバーエージェントの CATS ソフトウェア エンジニア 江頭 宏亮 氏は語っています。「今回、 AWS Media Services を採用したことで、配信ワークフローの開発工程数を抑えた、冗長性のある可用性の高いライブ配信システムの構築ができました。配信管理ツールとして採用したサーバレスアーキテクチャを含め、利用している時間帯だけ課金されるため、運用コストを抑えられます。また、スケジュール管理上で蓋絵 (静止画) を挿入できる便利な機能も、品質の向上に役立っています。」
WinTicketの詳細については、 https://www.winticket.jp/ をご覧ください。
本事例については 2019/8/28 (水) に開催された「クラウドネイティブ動画配信の実現方法とビジネスへの活用例」イベントでも AWS Media Services の導入事例としてお話しいただきました。アーキテクチャの詳細については SpeakerDeck の資料をあわせてご覧ください。