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[AWS Black Belt Online Seminar] AWS CloudHSM 資料及び QA 公開
先日 (2019/7/23) 開催しました AWS Black Belt Online Seminar「AWS CloudHSM」の資料を公開しました。当日、参加者の皆様から頂いた QA の一部についても共有しております。
20190723 AWS Black Belt Online Seminar AWS CloudHSM
AWS クラウドサービス活用資料集(すべての過去資料が閲覧できます)
Q. SDKとCloudHSMは、直接接続は出来ないのでしょうか?
A. CloudHSMの暗号化や復号機能を利用する場合、CloudHSMクライアント経由である必要があります。
https://docs.thinkwithwp.com/ja_jp/cloudhsm/latest/userguide/client-tools-and-libraries.html#client
PKCS #11や、JCE、Webサーバー用のOpenSSL Dynamic Engine, Microsoft KSPおよびCNGプロバイダーでは、AWS CloudHSMソフトウェアライブラリーを利用しますが、これらのライブラリもCloudHSMクライアント経由でCloudHSMの機能を利用します。
CloudHSMクラスターとHSMの作成、修正、削除などのオペレーションを行うための、AWS CloudHSM APIについてはSDKからご利用が可能です。
Q. Classic から V2への移行に関して、気をつけておくべきことはございますか。資料情報があれば教えていただければと思います。
A. 英語のドキュメントになりますが、こちらのマイグレーションガイドがあるのでご確認ください。
大きな点としては、V2ではリージョンをまたがったクラスターがサポートされない点です。ClassicでリージョンをまたがったHAグループを設定していた場合には、CloudHSMのバックアップを別リージョンに転送して手動でCloudHSMクラスターを再構成する運用手順を確立しておく必要があります。
また、別の観点になりますが、ClassicとV2ではクラスターやHSMの構成情報なども異なるので、マイグレーション先のCloudHSMで新規にクラスターやHSMの定義をすることになることにご留意ください。
Q. CloudHSMは、Amazonのハードウェアがデータセンターに配置されているのですか?どこかのHSM製品なのでしょうか?
A. はい。AWSのデータセンター内にHSMハードウェアが設置されています。現在使用しているHSMハードウェアについては、FIPSのセキュリティプロファイルページに記載があります。
Q. 手動でのバックアップは出来ないのでしょうか?例えば鍵を作成した際等。
A. 任意のタイミングでの手動でのバックアップ作成は出来ません。定期的なバックアップ以外にバックアップが実行されるのは、クラスターを初期化したとき、クラスターにHSMを追加したとき、クラスターからHSMを削除したときとなります。ワークアラウンドとして、一時的にHSMの追加と削除を行い、バックアップを取得するということが考えられます。
参考リンクはこちら
Q. 監査ログは、暗号化されているのでしょうか?
A. 監査ログは、CloudWatch Logsに出力されますので、CloudWatch Logs上でロググループを暗号化設定すれば暗号化可能です。
Q. クラスターで、アクセスしているHSMの確認は可能でしょうか?
A. CloudHSMのCLIコマンドは、クラスター上のどのHSMに接続しているかをレスポンスとして返します。
下記の例では3台のHSMと接続しています。3台のHSMから応答が返ってきていることが分かります。
Command: loginHSM -u CU -s example_user -p Cfm3LoginHSM returned: 0x00 : HSM Return: SUCCESS
Cluster Error Status
Node id 0 and err state 0x00000000 : HSM Return: SUCCESS
Node id 1 and err state 0x00000000 : HSM Return: SUCCESS
Node id 2 and err state 0x00000000 : HSM Return: SUCCESS
Q. クラスターを組んで2台から3台にHSMに増やした場合、どの程度負荷が減るのでしょうか?サイジングとしての参考資料はございますか?
A. 実行するワークロードが該当する場合には、下記の公開ページの情報が参考になりますが、実際には、アプリケーションの負荷テストを実施して確認されることをおすすめしています。
参考リンクはこちら
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