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自治体のお客様向け「ガバメントクラウド利用タスクリスト」を公開します
[2024.08.23 Updated!] 別の記事にて新しいタスクリストを公開しました。詳しくは以下リンクをご覧ください。
『自治体のお客様向け「ガバメントクラウド利用タスクリスト」を更新しました』
自治体のお客様において、現在ガバメントクラウドの利用検討が進んでいますが、「運用補助事業者」「ASP」など、それぞれの事業者においてどのような作業が必要かを洗い出す作業は、クラウドにこれから触れていく方の多い自治体様においては難しい作業となるかと思います。
そこで、自治体を担当しているソリューションアーキテクトがガバメントクラウドを利用する際に必要となる作業内容一覧(タスクリスト)をまとめました。
各事業者における作業内容の確認や、RFP / RFI の非機能要件の作成にお役立ていただけると嬉しいです。
本記事では、タスクリストの対象範囲についてご紹介します。
(本記事の後半にタスクリストのダウンロードリンクを掲載しています。)
対象とする環境
今回対象としている環境は上図において四角で囲ってある4つの部分
- ネットワーク構築運用補助者
- 単独利用方式 運用管理補助事業者 兼 ASP
- 共同利用方式 ASP
- 共通機能
であり、添付のタスクリストではこの4つの作業内容に関してそれぞれシートにまとめてあります。
タスクリストにおいてはこの4つに分けて記載していますが、例えば「ネットワーク兼運用管理補助事業者」の項目において「ネットワーク事業者と専用線を接続する AWS アカウントの運用補助事業者が異なる」場合があるなど、この4つの項目のいずれかに必ず該当するわけではありません。
タスクリストの内容と実情が違う場合はお客様の状況に応じて必要となる項目をピックアップして使用いただければと思います。
ここからは、タスクリストで対象とした4つの環境についてそれぞれご紹介します。
ネットワーク構築運用補助者
ネットワーク構築運用補助者は
- 自治体からガバメントクラウドへの接続
- カバメントクラウド接続サービス利用・非利用両方の場合が考えられる
- マルチベンダー環境(マルチアカウント含む)利用時における、 AWS Transit Gateway 等を用いた接続設定
- Windows Server Update Services (WSUS) 等ガバクラ向け・庁内環境向けのアップデート用サーバを置いた場合のインターネット接続設定
を行う事業者が実施するタスクリストを想定しております。
想定される対象としては回線事業者がありますが、回線事業者が回線の接続までを担い、AWS アカウント同士の接続など運用管理補助業務を請け負わない場合は、ネットワーク事業者と運用管理補助事業者が分かれることがあります。
自治体がオンプレミスからさまざまなベンダーのパッケージ(複数の AWS アカウント)に接続する Transit Gateway を使用するには共同利用方式のベンダーが提供する Transit Gateway を使う方法もありますが、ここでは単独利用方式において Transit Gateway を利用する方式について作業内容を記載しました。
単独利用方式 運用管理補助事業者兼 ASP
単独利用方式 運用管理補助者兼 ASP は、単独利用方式における
- AWS サービスの運用管理(運用管理補助事業者)
- AWS アカウント上へのアプリケーションの構築、アプリケーションの運用管理(ASP)
に関する作業を想定しています。
1 AWS アカウントにつき 1 ベンダーが利用する場合は運用管理補助事業者と ASP が同一となることが多いため、本タスクリストでは1つのシートで掲載しておりますが、1つの AWS アカウント上に複数ベンダーが相乗りする場合や、共通基盤的に運用管理補助事業者を複数の AWS アカウントで同一としたい場合、運用管理補助事業者と ASP は分かれます。
共同利用方式 ASP
共同利用方式 ASP は、共同利用方式でパッケージを構築し、複数自治体に提供する場合の作業を想定しています。
「単独利用方式 運用管理補助事業者兼 ASP」の項で示した通り、共同利用方式のベンダーが Transit Gateway を持ち、自治体/パッケージ間のネットワーク制御を行う場合もあります。
共通機能
共通機能は、データ連携基盤や EUC の機能など、共通機能を置くアカウントに関する作業内容をまとめたものです。
共通機能に関しては以下のリンクをご確認ください。
(リンク:https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/c58162cb-92e5-4a43-9ad5-095b7c45100c/5bb5048e/20230411_local_governments_03.pdf)
ダウンロード
2024年版のタスクリストを作成しました。
新しいタスクリストは以下の記事からダウンロードしてください。
『自治体のお客様向け「ガバメントクラウド利用タスクリスト」を更新しました』
タスクリストの使いかた
このタスクリストは、それぞれのシートを独立して使用できるよう構成されています。
複数のシートを組み合わせて利用することも可能ですが、その際は重複している作業を適宜削除してご利用ください。
また、作業内容をイメージしやすくするために各作業内容は AWS のサービス名を含めるなどして詳細に記述しております。
RFP などに使用する際はサービス名を抽象的にするなど、用途に合わせて適宜文言を変更してご利用ください。
まとめ
この記事では自治体のお客様向け「ガバメントクラウド利用タスクリスト」を公開したことをお伝えしました。
自治体の基幹システムでのクラウド利用はガバメントクラウドをもって初めてとなるお客様も非常に多いかと思います。
そんな中、各事業者の作業内容を理解し、調達の際のドキュメント作成を補助するツールとしてこのタスクリストをお役立ていただけると大変嬉しく思います。
免責事項
- タスクリストの情報はできる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性や安全性を保証するものではありません。
- 本タスクリストはあくまで一例であり、全ての作業内容を充足するものではありません。
- 本タスクリストはガバメントクラウドの新しい情報や AWS サービスの変更・追加などにより今後修正される場合があります。
- 本タスクリストの利用によって生じた損害等の責任は利用者が負うものとし、アマゾン ウェブ サービス ジャパン は一切の責任を負いかねますことご了承ください。
上記ご了承の上、ご利用ください。
ガバメントクラウドに関するお問い合わせ
AWS の公共チームではガバメントクラウドクラウド相談窓口を設けています。
本記事で紹介したタスクリストに関するお問い合わせのほか、ガバメントクラウド利用全般に関するお問い合わせについて、担当の営業およびソリューションアーキテクトがご回答いたします。ぜひご活用ください。
https://thinkwithwp.com/jp/government-education/worldwide/japan/gov-cloud-advisory-site/