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Now Available – Lumberyard Beta 1.10

本日、546以上の改善、修正、および機能を備えた最大リリースであるLumberyard Beta 1.10のリリースを発表しました。こちらからダウンロードできます。
昨年2月にリリースされて以来、元コードの50%以上を修正、書き換えを行いました。皆様ののフィードバックのおかげで、いくつかの大きな進歩を遂げましたが、まだやるべきことはたくさんあります。この行程のお手伝いができ興奮しております。
今回のリリースにはいくつかのハイライトがあります。(全リリースノートはこちらにあります)

 

Order-independent Transparency

ゲーム上で透明なオブジェクトをレンダリングするのはチャレンジングです。ワイングラスを例に:グラフィックスエンジニアは、すべての表面を正しく表示し、特に表面やリフレクションの順序が乱れている場合は、すべてのリフレクションを正しく取得するのに時間がかかることを知っています。Order-independent Transparency(OIT)はこれを解決します。
今年GDCでNVIDIA Researchと協力してOITを垣間見ることができ、そして今回のLumberyard 1.10に統合することができました。私たちは常にゲーム開発を簡単にする方法を探し求めていますが、リアルタイムレンダリングで可能性を押し広げています。皆様がOITの力をどのように活用するかを待たせることはありません。

画面の左側には、Order-independent Transparencyを有効にしており、その利点がわかります。

 

Temporal Anti-Aliasing

私たちはすべてのjagged edges (aka jaggies) やゲーム中のちらつきを処理してきました-多くの点で、それに慣れていました。しかしそれはもう必要はありません。Temporal Anti-Aliasingを使用すると、リアルタイムレンダリングによる欠点をより簡単にスムーズに処理し、ゲーム中で映画のような品質に近づけることができます。
それにすぐ直面し、映画では数秒のCGI効果で数百時間を費やすこととなります。しかし、ゲームでは、すべてをリアルタイムで実行する必要があります。Lumberyardの高度なレンダリング技術と一緒に、Temporal Anti-Aliasingは、プロジェクトにおいてハイレベルの視覚的忠実度を成し遂げるのに役立てます。

画面の左側には、 Temporal Anti-Aliasingを有効にしており、その利点がわかります。

 

何百もの追加機能と最適化

皆様のフィードバックのおかげで、今回のリリースではさらに重要な調整と修正が行われました。

  • component entity workflowsでワークフローに35の改善点を 導入し、イテレーション時間を短縮しました。たとえば、Entity Inspectorで複数選択(CTRLとSHIFTのクリック)したり、コンテキストメニューからワンクリックでエンティティとコンポーネントをスライスのデフォルトに戻したり、Entity Outlinerのコンポーネントを有効または無効にしたり、エンティティのアイコンをカスタマイズができるようになりました。
  • Cloud Gems には50以上の改善点が追加され、プレイヤーコミュニティの管理性を向上させました。新しい機能は、Cloud Gems Portalから数回のクリックで新しいユーザーを作成したり、パスワードをリセットしたり、プレーヤーを停止する機能が含まれました。
  • さらに、エディタをカスタマイズした新しいdocking systemmaterial editorのパフォーマンス向上など、多くの機能を備えています。

Lumberyardの新しいdocking system

 

皆様のご意見をお聞かせください

いつものように、あなたの考えをお聞かせください。リリースから18カ月しか経っておらず、いろいろな意味でまだ始まったばかりです。あなたのフィードバックや提案の多くを組み込むのを待っています。だからこそお聞かせください。Lumberyardについての詳細は、チュートリアルを参照し、コミュニティフォーラムにアクセスでき、ドキュメントを確認することができます。

(翻訳はSA 森が担当しました。原文はこちら)