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新機能 – Amazon Elastic File System 用の低コストのストレージクラス

Amazon Elastic File System (Amazon EFS)では、シンプルかつサーバーレスで設定後の管理も不要の、伸縮自在なファイルシステムが利用できます。このファイルシステムは、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス間で共有されるデータの他にも、各種のコンテナやサーバーレスサービス (Amazon Elastic Container Service (ECS)Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)AWS Fargate、およびAWS Lambda など) での使用が可能です。これまでお客様には、地理的に分離された複数のアベイラビリティーゾーン (AZ) にまたがりデータを冗長的に格納する、Amazon EFS 標準ストレージクラスにより、最高レベルの可用性と耐久性をご提供してまいりました。

今後は、Amazon EFS の 1 ゾーンストレージクラスにより、Amazon EFS標準ストレージクラスと比較して、ストレージコストを 47% まで削減することが可能になります。例えば、米国東部 (バージニア北部) リージョンにおいて、ライフサイクル管理を使用されておりデータの 80% へのアクセスが低頻度であるお客様の場合には、0.043 USD/GB (月間) というコスト効率の高いストレージをご利用いただけます。Amazon EFS は、非常に高い耐久性 (99.999999999%) を実現するために設計されています。EFS 1 ゾーンストレージクラスでは、可用性の SLA において 99.9 % が提示されていると同時に、伸縮性、シンプルさ、スケーラビリティ、ライフサイクル管理の使用など、標準ストレージクラスと同じ機能も維持されています。

当社では今回、新たに 2 つの AZ ストレージクラスの提供を開始しています。その 1 つは、米国東部 (バージニア北部) リージョンにでの料金が 0.16 USD/GB (月間) でご利用いただける、Amazon EFS1 ゾーンストレージクラスであり、もう 1 つは、同じく米国東部 (バージニア北部) リージョンで 0.0133 USD/GB (月間) の料金でご使用になれる、Amazon EFS 1 ゾーン低頻度アクセス (1 ゾーン – IA) ストレージクラスです。1 ゾーンストレージクラスを使用するすべてのファイルシステムは、AWS Backup を使用する自動バックアップポリシーが適用されており、拡張的なデータ保護を実現しています。さらに、EFS コンソールを使用して作成されたファイルシステムには、デフォルトでライフサイクル管理ポリシーが適用されるので、使用頻度の低いファイルは、Amazon EFS1 ゾーン – IAストレージクラスに対し自動的かつ透過的に移動されるようになります。ライフサイクル管理を使用すれば、アクセス頻度の低いデータのためのストレージコストを最大で 92% 削減できます。

1 ゾーンストレージクラスは、開発、構築、ステージング環境などのワークロードに最適です。また、Amazon EFS 標準ストレージクラスに備わる最高レベルの可用性と耐久性を必要としないアプリケーション (分析やシミュレーション、メディアトランスコーディングなど) にも非常に良く適合します。また、レプリカや、オンプレミスデータのセカンダリコピー、または簡単に再作成できるデータの保存先としてや、レプリケーションと高可用性の機能が組み込まれているために Amazon EFS 標準ストレージクラスで提供されるマルチ AZ の復旧性に依存する必要のない、アプリケーション用としても最適です。

1 ゾーンストレージクラスの使用開始
Amazon EFS の 1 ゾーンストレージクラスを使用を開始するには、Amazon EFS コンソールAWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、または AWS SDK により、新しいファイルシステムを作成します。

これはわずか数秒で完了できます。Amazon EFS コンソールで [ファイルシステムの作成] をクリックし、[可用性と耐久性] オプションで [1 ゾーン] を選択した上で、ファイルシステムの作成先となる AZ を、自動バックアップやデフォルトのライフサイクル管理ポリシーなどの推奨設定を使用しながら選択するだけです。

Amazon EFS の 1 ゾーンストレージクラスにおいても、API やコンソールの操作を含め、Amazon EFS 標準ストレージクラスと同じ機能が使用できます。この構成により、インスタンスやコンテナ、サーバーレス、またはオンプレミスのサーバーでの共有ファイルストレージを、AWS Direct Connect もしくは AWS VPN を介して作成しアクセスできます。

Amazon EFSファイルシステムを Amazon ECS と併用することで、コンテナインスタンスのフリート全体でファイルシステムデータを共有できます。これにより各タスクは、それらが置かれたインスタンスに関係なく、同じ永続ストレージにアクセスできるようになります。Amazon EFS で Amazon EKS を使用する場合は、Amazon EFSコンテナストレージインタフェース (CSI) ドライバーを使用します。このドライバーでは、Amazon EKS またはセルフマネージドの Kubernetes クラスターにある複数のポッド間でファイルシステムを共有するための、Amazon EFS アクセスポイントがサポートされています。Amazon EFS の CSI ドライバーは Fargate スタックにインストール済みなので、導入後すぐに Amazon EFS のサポートがご利用になれます。

Amazon EFSAWS Lambda とも連携しているので、関数呼び出し間でのデータ共有や、大規模な参照データファイルの読み込みが行えます。さらに、永続的で共有されたデータストアに対する、関数出力の書き込みなども可能です。AWS Lambda により関数インスタンスが、同じアベイラビリティーゾーンおよびサブネットにある、Amazon EFS のマウントターゲットとセキュアに接続されます。

次に、注意点をいくつか挙げます。

耐久性と可用性: EFS の 1 ゾーンストレージクラスでは、データは単一の AZ に格納されます。このため、アベイラビリティーゾーン内のデータのコピーすべてに影響を与え得る災害やその他の障害が発生した場合、またはアベイラビリティーゾーンが破壊された場合などには、このストレージクラスに格納されたデータが失われる可能性があります。耐久性と可用性を最高レベルで必要とされるお客様には、複数の AZ にまたがってデータを格納する Amazon EFS 標準ストレージクラスのご利用を推奨します。

バックアップ: 先述のとおり、Amazon EFS 1 ゾーンストレージクラスを使用するファイルシステムでは、ファイルシステムの作成時にデフォルトのバックアップ設定を変更しない限り、AWS Backup による自動バックアップが行われます。バックアップされたデータは、そのリージョン内で 3 つの AZ にレプリケートされます。これは任意の AZ に復元することも、別のリージョンにコピーすることもできます。

今すぐ利用可能です
Amazon EFS の 1 ゾーンストレージクラスは現在、米国東部 (バージニア北部)米国東部 (オハイオ)米国西部 (北カリフォルニア)米国西部 (オレゴン)南米 (サンパウロ)欧州 (アイルランド)欧州 (フランクフルト)欧州 (ミラノ)欧州 (ストックホルム)アジアパシフィック (シンガポール)アジアパシフィック (シドニー)アジアパシフィック (東京)アジアパシフィック (ソウル)アジアパシフィック (ムンバイ)アジアパシフィック (香港)アフリカ (ケープタウン)中東 (バーレーン)、およびすべての AWS GovCloud (米国)リージョンでのご利用が可能です。加えて多くのリージョンが近日公開される予定です。詳細については、ドキュメントを参照してください。Amazon EFS の AWS フォーラム、または通常の AWS サポート担当者を通じてフィードバックをお寄せください。

Amazon EFS ファイルシステムの詳細をご確認の上、早速、ご使用を開始してください。

Channy