Amazon Web Services ブログ
新機能 – GPU を使用した Amazon Graphics WorkSpaces
おそらく、私の「Amazon WorkSpace がお気に入りです」という投稿からおわかりかと思いますが、私は一種のおたくです。その投稿を書いてから、自分ひとりではないこと、そして他にもたくさんの WorkSpaces おたくがいることがわかりました。AWS の多くのお客様は、ほとんど私と同じくらい、完全マネージド型でセキュアなデスクトップコンピューティング環境を楽しんでいます。お客様は、ユーザーとしての視点からは、Windows および Mac コンピューター、PCoIP ゼロクライアント、Chromebook、iPad、Fire タブレット、Android タブレットを含む、サポートされているさまざまなデバイスから、WorkSpace にアクセスできることを気に入っています。また、管理者としては、任意の数のユーザー向けに高品質のクラウドデスクトップをデプロイする機能に感謝しています。そして、最後にビジネスリーダーとしては、起動する WorkSpaces に対して時間単位または月単位で支払いが可能なことを気に入っています。
新しいグラフィックスバンドル
これらのユーザーは、Value、Standard、Performance という、いくつかの異なるハードウェアを選択するバンドルにすでにアクセスできます。1 つまたは 2 つの vCPU (仮想 CPU) と 2~7.5 GiB のメモリにより、これらのバンドルはオフィスでの生産性の高いユースケースの多くに最適です。現在、私たちは GPU を使用した新しいグラフィックスバンドルを追加して WorkSpaces ファミリーを拡大しています。このバンドルは、CAD、CAM、または CAE ツールをオフィスで使用する 3D アプリケーション開発者、3D モデラー、エンジニアに最適なハイエンドの仮想デスクトップを提供します。そのスペックは次のとおりです。
- ディスプレイ – 1,536 個の CUDA コアと 4 GiB のグラフィックスメモリを備える NVIDIA GPU。
- プロセッサ – 8 個の vCPU。
- メモリ – 15 GiB。
- システムボリューム – 100 GB。
- ユーザーボリューム – 100 GB。
この新しいバンドルは、WorkSpaces が現在実行されているすべてのリージョンで利用でき、上記に述べたいずれのデバイスでも使用できます。ライセンス込みのオペレーティングシステム (Windows Server 2008 と Windows 7 デスクトップエクスペリエンス) を実行するか、Windows 7 または 10 にご自分のライセンスを導入することができます。OpenGL 4.x、DirectX、CUDA、OpenCL、NVIDIA GRID SDK を使用するアプリケーションでは、GPU の利点を活用することができます。ペタバイトスケールのデータ分析と視覚化について検討を開始するときは、EC2、RDS、Amazon Redshift、S3、Kinesis からこれらのインスタンスをすぐに利用できることを念頭に置いてください。大量の計算を行う分析をサーバー側で行い、隣接した WorkSpace で、視覚的に優れた方法でレンダリングできます。AWS のサービスのこの組み合わせを使えば、他の方法では得られないようなコスト効果やアーカイブ機能を備えたアプリケーションを作成できると確信しています。グラフィックスバンドルと他のバンドルには、もう 1 つ重要な違いがあります。基盤となるハードウェアの動作方法により、このバンドルを実行する WorkSpaces は、「Amazon WorkSpaces Update – Hourly Usage and Expanded Root Volume」という投稿で説明した AutoStop 実行モードと併せて使用した場合、ローカル状態 (実行中のアプリケーションと開いているドキュメント) を保存しません。WorkSpace から切断するか、長時間離れる場合は、開いているドキュメントを保存し、アプリケーションを閉じることをお勧めします。デモ 私は 3D アプリケーションを構築したり、CAD、CAM、CAE ツールを使用したりすることはありません。ただし、LEGO® ブリックのようなクールなデザインや作成は好きです。私は最新バージョンの LEGO Digital Designer (LDD) を起動して、デザインの向上のために時間を使いました。ベンチマークを実行する用意はありませんでしたが、GPU によって向上したバージョンは明らかにより高速に実行され、より高品質な仕上がりになりました。私が行った小規模なデザインスタディを示します。
デザインをすべてセットアップし、ビルドを開始する時間になりました。モニターを再配置して作業台から見えるようにするのではなく、Fire タブレットから Graphics WorkSpace にログインしました。ローカルコンピュータの能力は非常に控えめであったにもかかわらず、デザインを非常に迅速にスケールし、回転することができました。Fire の表示を次に示します。
おわかりのように、2 つのシーン (デスクトップと Fire) はそっくりです。作業台に移動し、いろいろと設定して、デザインを表示し、ブリックを見つけられるようにしました。
料金
Graphics WorkSpaces は、時間単位の課金オプションで利用できます。少額の固定月額料金 (インフラストラクチャとストレージのコスト) に加えて、その月の WorkSpace の時間単価での使用料金をお支払いいただきます。料金は US East (Northern Virginia) リージョンでは 22 USD/月 + 1 時間当たり 1.75 USD です。詳細については、WorkSpaces 料金表ページを参照してください。
— Jeff;