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新機能 – 最大 7.6 TB のローカル NVMe ストレージを搭載した Amazon EC2 M6id および C6id インスタンス
昨年、当社は、Amazon EC2 M6i インスタンスと C6i インスタンスの提供を開始しました。これは、第 3 世代のインテル Xeon スケーラブルプロセッサを含む、第 6 世代の製品です。
2022 年 5 月 26 日(米国時間)、ホストサーバーに物理的に接続された NVMe ベースの SSD ブロックレベルインスタンスストレージを利用して、Amazon EC2 M6id および C6id インスタンスを拡張しています。これらのインスタンスは、3.5 GHz のオールコアターボ周波数を備えたインテル Xeon スケーラブルプロセッサ (Ice Lake) と、最大 7.6 TB のローカル NVMe ベースの SSD ブロックレベルストレージを搭載し、前世代のインスタンスと比較して最大 15% 優れたコストパフォーマンスを提供します。
M6id インスタンスは、データのログ記録やメディア処理など、高速かつ低レイテンシーのローカルブロックストレージとともに、コンピューティングリソースとメモリリソースのバランスを必要とするワークロードに最適です。C6id は、動画エンコーディング、画像操作、その他の形式のメディア処理など、高速かつ低レイテンシーのローカルストレージへのアクセスを必要とするワークロードを含め、コンピューティングを多用するワークロードに最適です。M6id および C6id は両方とも、バッチ処理やログ処理など、データの一時的な保存を必要とするアプリケーションや、キャッシュやスクラッチファイルを必要とするアプリケーションにも役立ちます。
前世代のインスタンスと比較して、新しいインスタンスタイプは次の特徴を備えています。
- M5d インスタンスと比較して、vCPU あたりのストレージが最大 58% 増加し、TB あたりのコストが 34% 削減されます。また、C5d インスタンスと比較して、vCPU あたりのストレージが最大 138% 増加し、TB あたりのコストが 56% 削減されます。
- 最大 128 vCPU と 512 GiB (M6id) または 256 GiB (C6id) のメモリを備えたより大きなインスタンスサイズ (32xlarge) により、ワークロードの統合とアプリケーションのスケールアップをより簡単かつコスト効率よく行うことができます。
- コンピューティングのコストパフォーマンスが最大 15% 改善され、メモリ帯域幅が 20% 向上しました。
- 帯域幅が 2 倍に増加し、Amazon EBS では最大 40 Gbps、ネットワークでは最大 50 Gbps です。
M6id インスタンスの仕様の詳細は次のとおりです。
インスタンス名 | vCPU | RAM (GiB) | ローカル NVMe SSD ストレージ (GB) | EBS スループット (Gbps) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) |
m6id.large | 2 | 8 | 1 x 118 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.xlarge | 4 | 16 | 1 x 237 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.2xlarge | 8 | 32 | 1 x 474 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.4xlarge | 16 | 64 | 1 x 950 | 最大 10 | 最大 12.5 |
m6id.8xlarge | 32 | 128 | 1 x 1900 | 10 | 12.5 |
m6id.12xlarge | 48 | 192 | 2 x 1425 | 15 | 18.75 |
m6id.16xlarge | 64 | 156 | 2 x 1900 | 20 | 25 |
m6id.24xlarge | 96 | 384 | 4 x 1425 | 30 | 37.5 |
m6id.32xlarge | 128 | 512 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
m6id.metal | 128 | 512 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
C6id インスタンスの仕様の詳細を次に示します。
インスタンス名 | vCPU | RAM (GiB) | ローカル NVMe SSD ストレージ (GB) | EBS スループット (Gbps) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) |
c6id.large | 2 | 4 | 1 x 118 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.xlarge | 4 | 8 | 1 x 237 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.2xlarge | 8 | 16 | 1 x 474 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.4xlarge | 16 | 32 | 1 x 950 | 最大 10 | 最大 12.5 |
c6id.8xlarge | 32 | 64 | 1 x 1900 | 10 | 12.5 |
c6id.12xlarge | 48 | 96 | 2 x 1425 | 15 | 18.75 |
c6id.16xlarge | 64 | 128 | 2 x 1900 | 20 | 25 |
c6id.24xlarge | 96 | 192 | 4 x 1425 | 30 | 37.5 |
c6id.32xlarge | 128 | 256 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
c6id.metal | 128 | 256 | 4 x 1900 | 40 | 50 |
Elastic Network Adapter (ENA) と NVMe のドライバーを含む任意の Amazon マシンイメージ (AMI) を使用できます。これらの新しいインスタンスで最適なネットワークパフォーマンスを得るには、ENA ドライバーの更新が必要になる場合があります。M6id および C6id インスタンスに最適な ENA ドライバーの詳細については、インスタンスの移行に関するこの記事を参照してください。
これらのインスタンスのローカル NVMe ストレージについて注意すべき点がいくつかあります。
- AMI で、またはインスタンス起動時にブロックデバイスマッピングを指定する必要はありません。ローカルストレージは、ゲストオペレーティングシステムが起動された後で 1 個または複数のデバイス (Linux では
/dev/nvme*1
) として表示されます。 - 各ローカル NVMe デバイスは、XTS-AES-256 ブロック暗号と固有のキーを使ってハードウェア暗号化されます。各キーは、インスタンスが停止または終了されると破棄されます。
- ローカル NVMe デバイスの存続期間は、アタッチ先のインスタンスと同じであり、インスタンスが停止または終了された後はアタッチが解除されます。
今すぐ利用可能
M6id および C6id インスタンスは、AWS 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、および欧州 (アイルランド) リージョンで、オンデマンド、スポット、リザーブドインスタンスとして、または Savings Plan の一部として、今すぐ起動できます。EC2 では通常、ご利用分についてのみお支払いいただきます。詳細については、EC2 の料金ページを参照してください。
詳細については、Amazon EC2 M6i インスタンス または C6i インスタンスページにアクセスしてください。また、EC2 の AWS re:Post、または通常の AWS サポートの担当者までフィードバックをぜひお寄せください。
– Channy
原文はこちらです。