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オフィスアワーで会いましょう! – ISV/SaaS 事業者向け個別相談会 質問事例のご紹介 7月号

こんにちは、Solutions Architect の松岡です。
私の所属する ISV/SaaS ソリューション本部では主に国内のパッケージベンダーや SaaS ビジネスを展開するお客様の支援を行っています。本ブログでは私のチームが取り組んでいる Office Hour という施策について、実際にいただいている質問の例も併せてご紹介したいと思います。Office Hour がどういった立て付けなのかご理解いただき、ぜひこの施策を活用いただければと思います。

Office Hour とは??

ISV/SaaS ソリューション本部では AWS を利用中のお客様、これから AWS の利用を検討しているお客様に対して、1 時間ほどのお打ち合わせにてディスカッションベースのご支援を実施しています。

  • 「○○を行うシステムを構築したい。どのようなアーキテクチャを組むのが良いのか?」
  • 「サービスが成長していく中で、スケールするシステムを作るためにはどうすればよいか」
  • 「現行システムの運用負荷が高いので、どのようにして負荷を下げたら良いのか」

といった、システム設計の初期段階から運用まで、様々なフェーズの課題解決に向けたディスカッションを行う時間となっています。
実施時間は、毎週水曜日 10時 〜 17時の間で、1枠50分(全5枠)で実施しております。
実際の Office Hour の流れについては、こちらのブログをご確認ください。

本ブログではどのようなご相談があったのかなど質問事例をご紹介しますので、どういうご相談ができるかなど Office Hour を活用いただくイメージも掴んでいただければと思います。
※なお、OH にてご相談いただいたお客様固有の情報を取り除くために、いくつかのご質問をまとめた上で一般化しております。そのため実際のご質問内容とは異なります。

Q: Amazon Aurora MySQL Version 1 から Version 2 へのアップグレードに関して最適な方法を教えてほしい。

A: Amazon Aurora MySQL 5.6 (Version 1) の EOL が迫ってきたことに伴い、このアップグレード方法についてご相談を受けることが多くなってきました。Amazon Aurora MySQL のメジャーバージョンのアップグレード方法は大きく3つあり、インプレースアップグレード、バイナリログレプリケーションによる Blue/Green アップグレード、スナップショットからの復元があります。要件によってこれらの方法を使い分けるため、ヒアリングをしながらお客様に適した方法をご案内します。実際の打ち合わせでは、ダウンタイムを最小限にしたいという要件が最も優先度が高かったためバイナリログレプリケーションによる Blue/Green アップグレードをご紹介しました。加えて、インプレースアップグレードとの違いやメリット・デメリットもご案内し、検討材料の1つとしてバイナリログレプリケーションによる Blue/Green アップグレードの詳細が書かれたブログもご提供しました。また、その他の考慮事項としてバイナリログの有効化によるパフォーマンス低下の可能性がある点などについてもご紹介しました。これらの詳細はこちらのブログにある解説動画や資料にありますので併せてご参照いただければと思います。

Q: セキュリティ対策として最低限取り組むべきことを知りたい。

A: セキュリティに関する詳細な要件は決まっていないが、最低限取り組むべきセキュリティ対策として AWS のベストプラクティスを教えて欲しいというご相談をいただくことがあります。
具体的な要件に応じて取るべき対策は異なってくるので詳細をヒアリングし、どこに焦点を当てるのかを確認しながらその対策をご説明します。セキュリティに対して漠然とした不安をお持ちのお客様も多くいらっしゃり、そのように特に要件が定まっていない場合はこちらの資料に沿って一般的に必要とされる最低限のセキュリティ対策をお伝えしています。実際の打ち合わせでは、 アイデンティティとアクセス管理、発見的統制、インフラストラクチャ保護、データ保護、インシデント対応などの観点に沿ってまずは最低限対応していただきたい以下の 9 項目をご紹介しました。その中でも、MFA でのアカウント保護AWS CloudTrailAmazon GuardDutyAWS Config の有効化や AWS Trusted Advisor の定期的な確認などはすぐにでも実施いただくように推奨しています。

これだけはやってほしいセキュリティ対策

どういう相談ができるのか?

今回は、実際にあった2件のご質問をご紹介しました。
他のお客様が実際にどういう課題や悩みを抱えているのか、それに対してどういうことができるのかなどのご参考にしていただければ幸いです。
また、「こんなことって、AWS に聞いても良いのか?」や「このサービスについて気になっているけど、自社にどういう風に適用すれば良いのか?」など些細なことでも問題ございませんので、ぜひお客様の担当営業もしくはこちらからお問い合わせください。Solutions Architect がお客様の課題解決に向けてご支援させていただきます。

では、また次回の Office Hour 事例紹介をお楽しみに!