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【AWS Database Blog】AWS Database Migration Service におけるイベント通知
こんにちは。ソリューションアーキテクトの江川です。本日は、AWS のプロダクトマネージャーである Eran Schitzer が、AWS Database Blogに投稿したEvents and Notifications in AWS Database Migration Service を翻訳してご紹介します。
先日、AWS Database Migration Service (AWS DMS) に新機能が追加され、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)を介して、Email や テキストメッセージ、HTTP エンドポイントへの通知といった形で、DMS のイベント通知を受け取れるようになりました。
お客様は2種類のイベント(DMS インスタンスに関連するイベントと、レプリケーションタスクに関連するイベント)をサブスクライブし、通知を受信できます。DMS インスタンスに関連するイベントには、可用性、設定変更、作成、削除、メンテナンスに関するイベントが含まれます。例えば、DMS インスタンスがメンテナンスにより停止すると、通知がトリガーされます。
レプリケーションタスクに関連するイベントには、タスクの開始、停止、終了、Full Load の完了、CDC の開始などのイベントが含まれます。例えば、移行タスクとしてすべてのデータを移行し終えると、“Full Load completed” という通知がトリガーされます。もし、タスクが Full Load に続けて、CDC を実行する(つまり、Full Load が開始してからのデータの変更をレプリケーションする)設定となっていた場合は、続けて “CDC started” という通知がトリガーされます。
さらに、AWS DMS ではイベントが様々なカテゴリに分類されており、ユーザーは AWS DMS コンソール、AWS DMS API を使って、そのカテゴリをサブスクライブできます。サブスクライブすることにより、そのカテゴリに関するイベントが起きた際に、通知されます。例えば、特定のレプリケーションインスタンスについての “creation(作成)”カテゴリをサブスクライブした場合、レプリケーションインスタンスが作成されているなどのような、レプリケーションインスタンスに影響を与える creation に関連したイベントが起きた際はいつでも通知がなされます。
下記の一覧は、現時点で DMS レプリケーションインスタンスについてサブスクライブできるカテゴリを示しています。
- Configuration change(設定変更)—レプリケーションインスタンスの設定が変更されています
- Creation(作成)—レプリケーションインスタンスが作成されています
- Deletion(削除)—レプリケーションインスタンスが削除されています
- Maintenance(メンテナンス)—レプリケーションインスタンスのオフラインメンテナンスが実行中です
- Low storage—レプリケーションインスタンスの空きストレージが少なくなっています
- Failover(フェイルオーバー)—Multi-AZ インスタンスのフェイルオーバーに関連するイベント。フェイルオーバーの有効化、開始、完了など。
- Failure(失敗)—レプリケーションインスタンスで、ストレージ障害やネットワーク障害が発生しました
下記の一覧は、現時点で DMS レプリケーションタスクについてサブスクライブできるカテゴリを示しています。
- State change— レプリケーションタスクが開始もしくは停止されました
- Creation(作成)—レプリケーションタスクが作成されました
Deletion(削除)—レプリケーションタスクが削除されました - Failure(失敗)—レプリケーションタスクが失敗しました
AWS DMS によるイベントとイベントカテゴリの一覧は、ドキュメントのイベントと通知の使用を参照してください。
AWS DMS イベントをサブスクライブするには、以下の通り行います。
- Amazon SNS トピックを作成します。このトピックには、どんなタイプの通知を受け取りたいか、受け取るアドレスや電話番号を設定します。
- AWS マネジメントコンソール、AWS CLI, もしくは AWS DMS API を通じて、AWS DMS イベント通知のサブスクライブを行います。
- AWS DMS のイベント通知を受け取るための承認メールもしくは SMS メッセージを受け取り、E メール、SMS メッセージ内のリンクをクリックして、サブスクライブの確認を行います。
サブスクライブしたことを確認すると、AWS DMS コンソールの Event Subscriptions セクションにて、お客様のサブスクリプションのステータスが更新されます。
そして、イベント通知の受信が開始されます。
コンソールを使ったテーブルマッピングについての詳細は、DMS ドキュメントを参照ください。
AWS Database Migration Service 全般に関する詳細は、こちらのウェブサイトを参照ください。