Amazon Web Services ブログ

AWS Weekly Roundup: Oracle Database@AWS、Amazon RDS、AWS PrivateLink、Amazon MSK、Amazon EventBridge、Amazon SageMaker など

みなさん、こんにちは!

いつものように AWS のニュースが満載の興味深い一週間でした。9 月に開催されたさまざまなイベントは満場で活気に満ちた方々にご参加いただきました。

まず、9 月16 日週に注目のリリースをいくつか取り上げてみましょう。

9 月16 日週の AWS ニュースの発表トップ 3

Amazon RDS for MySQL ゼロ ETL 統合が一般公開され、ワクワクするような新機能が追加されました。 これで、 AWS CloudFormation テンプレートでゼロ ETL 統合を設定できるようになりました。また、最大 5 つの Amazon Redshift ウェアハウスを備えたソースの Amazon RDS for MySQL データベースから複数の統合をセットアップできるようになりました。最後に、どのデータベースとテーブルが自動的にレプリケートされるかを決定するデータフィルターを適用できるようになりました。さらに詳しく知りたい場合は、このリリースの特徴をレビューし、データフィルタリングを始める方法を紹介しているこちらのブログ記事をご覧ください。ちなみに、このリリースは今週の別のリリースとの相性が良好です。Amazon Redshift では、ゼロ ETL 統合を介してレプリケートされたテーブルのソートキーを変更できるようになりました

Oracle Database@AWS は、Amazon Web Services (AWS) と Oracle の戦略的パートナーシップの一環として発表されました。このサービスにより、お客様は AWS 内で Oracle Autonomous Database と Oracle Exadata Database Service に直接アクセスできるようになり、エンタープライズワークロードのクラウド移行が簡単になります。主な機能には、リアルタイムのデータ分析のための Oracle と AWS サービス間のゼロ ETL 統合、セキュリティの強化、ハイブリッドクラウド環境のパフォーマンスの最適化などがあります。このコラボレーションは、マルチクラウドの柔軟性と効率性に対する高まる需要に対応します。年内にプレビュー版が提供され、2025 年には新しいリージョンへの展開に伴い、より幅広く利用できるようになります。

Amazon OpenSearch Service がバージョン 2.15 をサポートするようになり、検索パフォーマンス、クエリの最適化、AI を活用したアプリケーション機能が向上しました。主なアップデートには、ベクトル空間クエリの放射状検索、ニューラルスパース検索とハイブリッド検索の最適化、既存のインデックスでベクトル検索とハイブリッド検索を有効にする機能が含まれます。さらに、毒性検出ガードレールや、取り込みパイプラインを強化するための ML 推論プロセッサなどの新機能も導入されています。このガイドを読んで、Amazon OpenSearch Service ドメインをアップグレードする方法をご確認ください。

とてもシンプルだけどとても良い
これらのリリースは本質的にシンプルですが、大きなインパクトがあります。

AWS Resource Access Manager (RAM) が AWS PrivateLink のサポートを開始 – 今回のリリースでは、トラフィックをパブリックインターネットに公開することなく、プライベート接続を使用して AWS アカウント間でリソースを安全に共有できるようになりました。この統合により、VPC エンドポイントを介した共有サービスへのより安全で効率的なアクセスが可能になり、ネットワークセキュリティが向上し、組織間でのリソース共有が簡素化されます。

AWS Network Firewall が AWS PrivateLink のサポートを開始 – セキュリティを素早く向上させられ、トラフィックをパブリックインターネットに公開することなく、ネットワークファイアウォールのリソースに安全にアクセスして管理できるようになりました。

AWS IAM アイデンティティセンターでは、ユーザーがエクスペリエンスをカスタマイズできるようになりました – 読みやすさを向上させ、目の疲れを軽減するダークモードなど、言語やビジュアルモードのプリファレンスを設定できます。今回の更新では 12 種類の言語がサポートされ、ユーザーはポータルから AWS リソースにアクセスする際に、よりパーソナライズされたエクスペリエンスが得られるように設定を調整できます。

その他
Amazon EventBridge Pipes がカスタマーマネージドの KMS キーのサポートを開始Amazon EventBridge Pipes では、サーバー側の暗号化用にカスタマーマネージドキーがサポートされるようになりました。今回の更新により、お客様は独自の AWS Key Management Service (KMS) キーを使用してソースとターゲット間の転送時にデータを暗号化できるようになり、機密イベントデータの制御とセキュリティが強化されます。この機能により、カスタム統合コードを必要とせずにポイントツーポイント統合のセキュリティが強化されます。これを設定する方法については、更新されたドキュメントを参照してください。

AWS Glue データカタログは、Apache Iceberg テーブルの拡張ストレージ最適化をサポートするようになりました – これには、不要なデータファイルの自動削除、孤立ファイル管理、スナップショットの保持が含まれます。これらの最適化により、テーブルを継続的に監視および圧縮することで、ストレージコストの削減とクエリのパフォーマンスの向上に役立ち、Amazon S3 に保存されている大規模なデータセットの管理が容易になります。この新機能の詳細については、このビッグデータブログ記事をご覧ください。

Amazon MSK Replicator では、同一のトピック名を維持したまま、クラスター間の Kafka トピックのレプリケーションがサポートされるようにこれにより、クラスター間のレプリケーションプロセスが簡略化され、ユーザーはクライアントアプリケーションを再設定しなくてもリージョン間でデータをレプリケートできます。これにより、セットアップの複雑さが軽減され、マルチクラスターストリーミングアーキテクチャにおけるよりシームレスなフェイルオーバーが可能になります。。詳細については、この Amazon MSK Replicator デベロッパーガイドを参照してください。

Amazon SageMaker、推論用のスティッキーセッションルーティングを導入これにより、セッションの間、同じクライアントからのリクエストを同じモデルインスタンスに送信できるため、特にセッションベースのやり取りが重要なチャットボットやレコメンデーションシステムなどのリアルタイム推論シナリオで、一貫性が向上し、レイテンシーが削減されます。設定方法については、このドキュメントガイドをご覧ください。

イベント
AWS GenAI Lofts は世界中で次々と登場しています。 今週、サンフランシスコのデベロッパーは、サンフランシスコの AWS Gen AI Loft で開催された 2 つの非常にエキサイティングなイベントに参加する機会を得ました。その中には、先週の火曜日の「Generative AI on AWS」ミートアップがあり、拡張現実、将来の AI ツールなどについての議論が行われました。その後、木曜日には Amazon Bedrock で駆動する MineCraft ボットのデモンストレーションと AI ビデオゲームのバトルで盛り上がりました。 10 月 19 日より前にサンフランシスコ周辺にいる場合は、スケジュールをチェックして、参加できるイベントのリストに目を通しましょう。

AWS GenAI Loft サンフランシスコトーク

最近オープンしたブラジルのサンパウロ AWS GenAI Loft と、 9 月 30 日にオープンするロンドンの AWS GenAI Loft をぜひチェックしてください。イベントの席がなくなる前に登録を始めることができます。例えば、「The future of development」と呼ばれるイベントでは、デベロッパーがスキルを向上させることにターゲットを絞った内容を 1 日中学ぶことができます。

AWS コミュニティも、素晴らしいイベントの開催に大忙しです。 AWS Community Day ベルファストで講演者になれたことを光栄に思います。そこで、北アイルランドで盛り上がっているこの素晴らしいコミュニティの主催者の皆様にようやく会うことができました。Community Day に行ったことがない方は、ぜひチェックしてみることをおすすめします。 周りの笑顔は言うまでもなく、Matt Coulter、Kristi Perreault、Matthew Wilson、Chloe McAteer などのコミュニティリーダーとそのコミュニティメンバーからの献身と情熱に元気づけられるはずです。

AWS コミュニティベルファストの主催者とコーディングマテウス

認定資格
AWS 認定試験の受験を延期しているなら、今が絶好の機会です。 2024 年 12 月 12 日までに AWS 認定: Associate Challenge に無料で登録すると、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト、AWS 認定デベロッパー – アソシエイト、AWS 認定システムオペレーションアドミニストレーター – アソシエイト、または AWS 認定データエンジニア – アソシエイトのいずれかの試験を受験できる 50% 割引バウチャーを獲得できます。同僚の Jenna Seybold が、各試験の学習教材のコレクションを投稿しています。興味があればチェックしてみてください。

また、新しい AWS 認定 AI プラクティショナー試験が受験できるようになりました。ベータ段階ですが、すでに受験できます。2025 年 2 月 15 日までに合格すると、アーリーアダプターバッジがもらえ、コレクションに追加できます。

まとめ
今週のニュースを楽しんでいただけたら幸いです。

これからもがんばってください!

原文はこちらです。