Amazon Web Services ブログ
AWS Weekly Roundup: Jamba 1.5 ファミリー、Llama 3.2、Amazon EC2 C8g および M8g インスタンスなど (2024 年 9 月 30 日)
新しい Amazon Web Services (AWS) コミュニティイベントが毎週開催されており、交流の輪を広げ、新しい事柄を学び、コミュニティに活発に参加することができます。コミュニティにいるときは、誰もが共に成長し、取り残される人は 1 人もいません。9 月 23 日週も例外ではありませんでした。そのハイライトとして、Viktoria Semaan による How to Create Impactful Content and Build a Strong Personal Brand というタイトルの講演で幕を閉じた Dutch AWS Community Day や、Peru User Group が企画した 2 日間の講演と学びの機会であり、Jeff Barr が自分の運を創り出す方法について話した UGCONF & SERVERLESSDAY 2024 などが挙げられます。コミュニティイベントはまだまだ続いています。近日開催予定の AWS Community Day でイベントをご確認ください。
9 月 23 日週のリリース
私が注目したリリースをいくつかご紹介します。
Amazon Bedrock が AI21 Labs による Jamba 1.5 モデルファミリーの提供を開始 – Jamba 1.5 Large モデルと 1.5 Mini モデルは 256,000 のコンテキストウィンドウを備えています。これは市場で最も長いコンテキストウィンドウの 1 つであり、長い時間がかかるドキュメント分析といった複雑なタスクの実行を可能にします。これらのモデルは構造化された JSON 出力、関数の呼び出し、およびドキュメント処理をネイティブにサポートしており、特化型 AI ソリューションのエンタープライズワークフローに統合されます。詳細については、「Jamba 1.5 family of models by AI21 Labs is now available in Amazon Bedrock」とドキュメントを読み、Amazon Bedrock の AI21 Labs ページにアクセスしてください。
AWS GovCloud (米国) リージョンで AWS Lambda が Amazon Linux 2023 ランタイムのサポートを開始 – これらのランタイムは、Python 3.12、Node.js 20、Java 21、.NET 8、Ruby 3.3、および Amazon Linux 2023 などの最新の言語機能を提供します。デプロイフットプリントがより小さくなっており、更新されたライブラリと新しいパッケージマネージャーが装備されています。また、コンテナベースのイメージを使用して、関数をコンテナイメージとして構築し、デプロイすることもできます。
Amazon SageMaker Studio がアイドル状態になったアプリケーションの自動シャットダウンのサポートを開始 – Amazon SageMaker Distribution イメージ v2.0 以降を使用して、非アクティブな JupyterLab アプリケーションと CodeEditor アプリケーションを自動的にシャットダウンできるようになりました。管理者は、ドメインまたはユーザープロファイルレベルでアイドルシャットダウン時間を設定でき、オプションでユーザーによるカスタマイズも可能です。このコスト管理メカニズムは、使用されていないインスタンスの料金を回避するために役立ち、SageMaker Studio が提供されているすべての AWS リージョンで利用できます。
Amazon S3 が、あらゆる S3 ストレージクラスに対する S3 ライフサイクル移行ルールにデフォルトの128 KB 最小オブジェクトサイズを実装 – 移行リクエスト数を削減することで、多数の小規模オブジェクトが含まれるデータセットの移行コストを低減します。ユーザーは、デフォルトを上書きして最小オブジェクトサイズをカスタマイズできます。既存のルールは変更されませんが、新しい設定または変更された設定には新しいデフォルトが適用されます。
11 の追加リージョンで Amazon Redshift データ共有のための AWS Lake Formation の一元化されたアクセスコントロールの提供を開始 – 共有された Amazon Redshift データへのテーブル、列、および行レベルでのアクセスを含めた、きめ細かな許可管理を実現します。また、セキュリティの強化と管理の簡素化のために、タグベースのアクセスコントロールや、AWS IAM アイデンティティセンターを用いた信頼できるアイデンティティの伝達もサポートしています。
Amazon Bedrock が Llama 3.2 生成 AI モデルの提供を開始 – このコレクションには、高度な推論タスク向けの 90B および 11B パラメータマルチモーダルモデルと、エッジデバイス向けの 3B および 1B テキスト専用モデルが含まれています。ビジョンタスクをサポートし、より優れたパフォーマンスを提供するこれらのモデルは、さまざまなアプリケーション全体で責任ある AI イノベーションを実現するように設計されています。これらのモデルは、128,000 のコンテキスト長と、8 言語での多言語機能をサポートしています。詳細については、「Amazon Bedrock で利用可能になった Meta からの Llama 3.2 モデルの紹介」をお読みください。
AWS End User Messaging SMS リソースを複数の AWS アカウント間で共有 – AWS Resource Access Manager (RAM) を使用して、電話番号、送信者 ID、電話プール、オプトアウトリストを共有できます。さらに、Amazon SNS が AWS End User Messaging 経由で SMS テキストメッセージを配信するようになったため、双方向メッセージングやきめ細かな許可といった拡張機能も提供されます。これらの更新は、AWS サービス全体で SMS メッセージングの柔軟性を向上させ、制御を強化します。
AWS Serverless Application Repository が AWS PrivateLink のサポートを開始 – インターネットに露出されることなく、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) から直接接続することを可能にします。この機能は、コミュニケーションを AWS ネットワーク内に留めておくことで、セキュリティを強化します。AWS Serverless Application Repository が提供されているすべてのリージョンで利用でき、AWS マネジメントコンソール、または AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) を使用してセットアップできます。
Amazon SageMaker with MLflow がセキュアなトラフィックルーティングのために AWS PrivateLink のサポートを開始 – AWS ネットワーク内での Amazon Virtual Private Cloud (VPC) から MLflow Tracking Server へのセキュアなデータ転送を実現します。この機能は、パブリックインターネットへの露出を回避することで、機密情報の保護を強化します。ほとんどの AWS リージョンで利用でき、MLflow を使用した機械学習 (ML) と生成 AI 実験のセキュリティを向上させます。
Amazon EC2 C8g および M8g インスタンスの導入 – コンピューティング集約型および汎用ワークロードのパフォーマンスを向上させます。最大 3 倍の vCPU、3 倍のメモリ、75% 多いメモリ帯域幅、および 2 倍の L2 キャッシュを備えたこれらのインスタンスは、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、バッチ処理、マイクロサービスなどのさまざまなアプリケーションのデータ処理、スケーラビリティ、コスト効率性を向上させます。詳細については、「Run your compute-
intensive and general purpose workloads sustainably with the new Amazon EC2 C8g, M8g instances」をお読みください。
Amazon SageMaker JumpStart が Llama 3.2 モデルの提供を開始 – これらのモデルは、1B パラメータから 90B パラメータにおよぶさまざまなサイズを提供しており、画像推論などのマルチモーダルタスクをサポートし、AI ワークロードをより効率的に実行できます。1B モデルと 3B モデルはファインチューニングが可能で、Llama Guard 3 11B Vision は責任あるイノベーションとシステムレベルの安全性をサポートします。詳細については、「Llama 3.2 models from Meta are now available in Amazon SageMaker JumpStart」をお読みください。
AWS からの発表の完全なリストについては、「AWS の最新情報」ページを定期的にご確認ください。
AWS のその他のニュース
その他の興味深いプロジェクト、ブログ記事、ニュースをいくつかご紹介します。
Deploy generative AI agents in your contact center for voice and chat using Amazon Connect, Amazon Lex, and Amazon Bedrock Knowledge Bases – このソリューションはお客様との低レイテンシーでのやり取りを可能にし、ナレッジベースから質問に回答します。機能には、サーバーレスアーキテクチャでの会話分析、自動化されたテスト、ハルシネーション検出などがあります。
How AWS WAF threat intelligence features help protect the player experience for betting and gaming customers – AWS WAF は、ベッティングやゲーミングのためのボット保護を強化します。新しい機能には、ブラウザフィンガープリント、自動化検出、組織的なボットを識別するための ML モデルなどがあります。これらのツールは、スクレイピング、不正行為、分散型サービス拒否 (DDoS) 攻撃、およびチート行為に対抗することで、プレイヤーエクスペリエンスを保護します。
How to migrate 3DES keys from a FIPS to a non-FIPS AWS CloudHSM cluster – RSA-AES ラッピングを使用して、バックアップなしで 3DES (Triple Data Encryption Algorithm) キーを米国連邦情報処理規格 (FIPS) hsm1 クラスターから非 FIPS hsm2 クラスターにセキュアに転送する方法を学びます。この方法は、FIPS 140-3 レベル 3 のサポート、非 FIPS モード、より多くのキー容量、および相互 TLS (mTLS) を備えた新しい hsm2.medium インスタンスの使用を可能にします。
今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう。
AWS Summit – クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレートし、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。これらのイベントは、エキスパートによるテクニカルセッション、デモ、ワークショップを提供します。登録可能なイベントは、残すところオタワ (10 月 9 日) のみになりました。
AWS Community Day – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーによるテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが提供されるコミュニティ主導のカンファレンスに参加しましょう。次回の AWS Community Day は、10 月 3 日にオランダとルーマニア、および 10 月 5 日にジャイプル、メキシコ、ボリビア、エクアドル、パナマで開催される予定です。私は 10 月 5 日のパナマコミュニティに参加する予定で、とても楽しみにしています。
AWS GenAI Loft – クラウドと AI に関する AWS の専門知識を紹介するコラボレーションスペース兼没入型エクスペリエンスであり、AI 製品やサービスを実際に体験し、業界リーダーとの独占セッションに参加して、投資家や同業者との交流の輪を広げる貴重な機会をスタートアップやデベロッパーに提供します。お近くの GenAI Loft 開催地を見つけて、登録するのをお忘れなく。私は、10 月 15 日の Gen AI Developer Day でサンフランシスコラウンジに参加し、いくつかのデモを行う予定です。参加される場合は、ぜひ立ち寄ってお声をおかけください!
今後開催されるすべての AWS 主導の対面イベントおよび仮想イベントと、デベロッパー向けのイベントをご覧ください。
今週はここまでです。10 月 7 日週の Weekly Roundup もお楽しみに!
コミュニティイベントの写真を提供してくださった Dmytro Hlotenko 氏と Diana Alfaro 氏に感謝いたします。
– Eli
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!
原文はこちらです。