Amazon Web Services ブログ
AWS Weekly Roundup: re:Invent 2024 での AWS BuilderCards、AWS Community Day、Amazon Bedrock、ベクトルデータベースなど (2024 年 11 月 18 日)
11 月 18 日週、ブラジルで 2024 年最後のラテンアメリカ Amazon Web Services (AWS) Community Day が開催されました。また、これに並行して複数のイベントも開催されました。ゴイアニアでは、Senior Developer Advocate の Marcelo Palladino と AWS コミュニティビルダーの Marcelo Paiva 氏が基調講演を行いました。フロリアノポリスでは Senior Developer Advocate の Ana Cunha が出演しました。チリのサンティアゴでは私も AWS コンテナヒーローの Rossana Suarez 氏とともに基調講演を行うことができて光栄でした。これらのイベントは、コミュニティによってコミュニティのために開催されるもので、ネットワークを築き、何か新しいことを学び、コミュニティに没頭する機会を提供します。コミュニティでは、誰もが共に成長し、取り残される人は 1 人もいません。
AWS Lambda は 10 周年を迎えました。AWS Lambda は、私が AWS と出会うきっかけとなったサービスで、今でも私のお気に入りです。顧客のニーズから生まれ、サーバー管理なしでコードを実行できるようにすることで、クラウドコンピューティングに革命をもたらしました。誕生以来、Amazon.com の Chief Technology Officer である Dr. Werner Vogels のこの LinkedIn 投稿にて、オリジナルの PR/FAQ 文書を通じて進捗が記録されています。このサービスは飛躍的に成長し、1 ミリ秒の請求精度や 10GB メモリのサポートなどの機能が導入されました。ありがとう、AWS Lambda。今後もたくさんの記念日を迎えられますように。
Amazon は、Trainium チップを使用する大学での AI 研究を支援するために 1 億 1,000 万 USD を投資しています。 このイニシアチブでは、AWS Trainium チップを使用するコンピューティングリソースを提供し、研究者が新しい AI アーキテクチャと機械学習のイノベーションを開発できるよう支援します。これらの開発内容は、より広範な進歩に向けてオープンソース化される予定です。AWS の CEO である Matt Garman による Linkedin の投稿をご覧ください。
11 月11 日週のリリース
re:Invent 2024 での AWS BuilderCards 第 2 エディション – re:Invent 2024 で、Jeff Barr は AWS BuilderCards 第 2 エディションの発売を発表しました。デザインとゲームの仕組みの改善に加えて、生成 AI の新しいアドオンパックが含まれています。これまでのイベントでは 15,000 セット以上が配布され、ユーザーからの素晴らしいフィードバックも寄せられています。re:Invent 以降はオンラインで購入できるようになります。
Amazon EventBridge がイベントバスのエンドツーエンドのレイテンシーを最大 94% 改善したことを発表 – Amazon EventBridge はイベントバスのエンドツーエンドのレイテンシーを最大 94% 改善し、平均レイテンシーを 2,235.23 ミリ秒 (2023 年 1 月に測定) から 129.33 ミリ秒 (2024 年 8 月に P99 で測定) に短縮しました。この機能強化により、Amazon EventBridge が利用可能なすべての AWS リージョン (AWS GovCloud (米国) リージョンを含む) で、不正検知、産業オートメーション、ゲームなどの速度が重要視されるアプリケーションの処理を、追加料金なしで高速化できるようになります。
AWS Organizations の新しいタイプの認可ポリシーであるリソースコントロールポリシー (RCP) のご紹介 – リソースコントロールポリシー (RCP) は、AWS Organizations の新しい認可ポリシーです。RCP を使用すると、プリンシパルの権限を制御するサービスコントロールポリシー (SCP) を補完して、リソースに付与される最大のアクセス許可を一元的に制御できます。RCP では、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットなどのリソースへの外部アクセスを制限して、組織全体にデータ境界を適用することが可能です。
Amazon Data Firehose を使用して、データベースから Apache Iceberg テーブルに変更をレプリケート (プレビュー) – データベースの変更をキャプチャして Amazon S3 の Apache Iceberg テーブルにレプリケートする、Amazon Data Firehose の新しいプレビュー機能です。この機能は PostgreSQL および MySQL データベースをサポートし、パフォーマンスに影響を与えることなくデータベースの更新をストリーミングするシンプルなソリューションを提供します。データの分割とスキーマの進化を自動的に処理するため、複雑な ETL プロセスが不要になります。
Amazon S3 が AWS アカウントあたり最大 100 万バケットのサポートを開始 – Amazon S3 は、デフォルトのバケットクォータを AWS アカウントあたり 100 から 10,000 に増やしました。お客様は最大 100 万バケットまでの増加をリクエストできるようになりました。最初の 2,000 バケットは無料で、それ以降は追加のバケットに少額の月額料金がかかります。
Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け) が価格を最大 75% 引き下げ – Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け) は最大 75% の大幅な値下げを発表しました。このサービスにより、オンデマンドモードの料金が、単一リージョンの場合は最大 56%、マルチリージョンの場合は最大 65% 引き下げられます。有効期限 (TTL) の削除料金も 75% 削減されました。
AWS Organizations を使用するお客様のためのルートアクセスの一元管理 – AWS Identity and Access Management (IAM) は、AWS Organizations のルートアクセスを一元管理する新機能をリリースしました。この機能により、セキュリティチームはメンバーアカウントから長期的なルート認証情報を削除し、特定のアクションでタスクを対象とする一時的なルートセッションを使用できるようになります。このソリューションは、必要な特権操作を実行する機能を維持しながら永続的なルート認証情報を削除することで、セキュリティを強化します。
Amazon DynamoDB がオンデマンドスループットとグローバルテーブルの料金を値下げ – Amazon DynamoDB は、オンデマンドモードのスループットコストを 50%、グローバルテーブルを最大 67% 削減するという大幅な値下げを発表しました。マルチリージョンのレプリケートされた書き込みが単一リージョンの料金と一致するようになりました。これらの変更により、ほとんどの DynamoDB ワークロードではオンデマンドモードが推奨されるようになります。
Datadog と Wiz 用の Amazon Q Developer プラグインの一般提供を開始 – Amazon Q Developer は、Datadog と Wiz サービス用のプラグインの提供を開始し、ユーザーは AWS コンソールから直接これらのパートナー機能にアクセスできるようになりました。ユーザーは @datadog
や @wiz
などの自然言語コマンドを使用して情報をクエリし、リアルタイムの最新情報やセキュリティに関するインサイトを得ることができます。
その他の AWS ブログ記事
その他の興味深いプロジェクトとブログ記事をいくつかご紹介します。
Amazon SageMaker JumpStart の Stable Diffusion 3.5 Large のご紹介 – このパワフルな 81 億個のパラメータモデルにより、テキストプロンプトから写真のようにリアルで高品質な画像を生成できるようになりました。お客様はモデルを Amazon SageMaker JumpStart にシームレスにデプロイして使用し、Amazon SageMaker のセキュリティおよび機械学習オペレーション (MLOps) 機能の利点を活用することができます。
AWS AI と生成 AI サービスを使用した、ブラウザでのライブストリームの文字起こし、翻訳、要約 – このブログ記事では、AI サービスを使用してライブストリーミング体験を強化する Chrome 拡張機能を開発した経緯をご紹介します。この拡張機能は、Amazon Transcribe、Amazon Translate、Amazon Bedrock を使用して、ライブストリームのリアルタイムの文字起こし、翻訳、要約をブラウザで直接提供します。文字起こしでは 50 言語以上、翻訳では 75 言語以上をサポートしているため、世界中からコンテンツにアクセスできるようになります。
Amazon Bedrock とベクトルデータベースによる自動車の損傷処理の簡素化 – このブログ記事では、Amazon Bedrock とベクトルデータベースを組み合わせて自動車の損傷評価を合理化するソリューションをご紹介します。このシステムは、AI を使用して車両の損傷画像を分析し、費用を見積もり、既存のデータセットの類似事例と照合します。Anthropic の Claude 3 と Amazon Titan Multimodal Embeddings を使用して、効率的で正確な処理を実現します。
Amazon Bedrock と Amazon Location Service で旅行計画に革命を – Amazon Bedrock と Amazon OpenSearch Service のベクトルデータベースを組み合わせ、AI を使用して画像を分析し、履歴データと照合して正確な修理見積もりを行うことで、自動車の損傷評価を自動化します。
今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう。
AWS Community Day – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーによるテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが提供されるコミュニティ主導のカンファレンスに参加しましょう。今後予定されている AWS Community Day は、インドネシア (11 月 23 日) と、インド、コーチ (12 月 14 日) です。
今後開催されるすべての AWS 主導の対面イベントおよび仮想イベントと、デベロッパー向けのイベントをご覧ください。
AWS ビルダー ID を作成し、エイリアスをご予約ください。ビルダー ID はユニバーサルログイン認証情報で、ユーザーは AWS マネジメントコンソールだけでなく、600 以上の無料トレーニングコース、コミュニティ機能、Amazon Q Developer をはじめとするデベロッパーツールなどの AWS ツールやリソースにアクセスできます。
11 月 18 日週のニュースは以上です。11 月 25 日週に再びアクセスして、新たな Weekly Roundup をぜひお読みください!
チリの AWS コミュニティの写真を提供してくれた Odina Jacobs に感謝します。
– Eli
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!
原文はこちらです。