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週刊AWS – 2024/8/26週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

先週も書きましたが、AWS Innovate – Migrate. Modernize. Build. が 9 月 26 日 (木)にオンラインで開催されます。先日実施したAWS Builders Online (現在オンデマンド視聴可能)はAWS入門のイベントでしたが、こちらはすでに活用されているユーザー企業の事例発表や、最新技術の情報が6トラックで実施されます。今回のテーマはモダナイズですので、クラウドテクノロジーを活用したモダナイズに関するセッションが多数提供されます。ぜひご参加ください。

AWS Innovate – Migrate. Modernize. Build.

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年8月26日週の主要なアップデート

  • 8/26(月)
  • 8/27(火)
    • Amazon Q Business launches IAM federation for user identity authentication – AWS
      Amazon Q Business は 生成AIのアシスタントで、顧客の企業データに基づいて質問への回答や情報のサマリなどを提供するサービスです。今回の機能追加で、IDプロバイダー (IdP)に直接連携できるようになりました(以前はいったん AWS IAM Identity Center に同期する必要がありました)。OpenID Connect (OIDC) プロトコルと SAML2.0 プロトコルをサポートします。
    • AWS announces support for Microsoft Entra ID and Microsoft Intune on Amazon WorkSpaces Personal – AWS
      Amazon WorkSpaces Personal は Microsoft Entra ID と Intune をサポートするようになりました。これにより Microsoft Active Directory を必要とせずに、Entra ID と連携し、Intune に登録されている仮想デスクトップをプロビジョニングできます。引き続き Active Directory との連携も利用することが可能です。
    • Amazon EC2 status checks now support reachability health of attached EBS volumes – AWS
      Amazon EC2 ステータスチェックで、アタッチされている EBS ボリュームがアクセス可能か、I/O操作を完了できるかといった状況を監視できるようになりました。この新しいステータスチェックを使用すると、EBSの障害をすばやく検出できます。
    • Amazon Bedrock now supports cross-region inference – AWS
      単一のAPIで複数の基盤モデルを選択できる、生成AIアプリケーションのためのフルマネージドサービス Amazon Bedrock にクロスリージョン推論が追加されました。複事前に定義されているリージョンセットを利用することで、プライマリリージョンのキャパシティーが不足している際にセカンダリリージョンにリクエストをルーティングする機能です。注意点もあるので詳細はこちらのブログをご確認ください
  • 8/28(水)
    • Announcing AWS Parallel Computing Service – AWS
      新しいサービス AWS Parallel Computing Service (AWS PCS) が利用可能になりました。これはHPC(ハイパフォーマンスコンピューティン)領域のサービスで、多くのコンピュートノードを使った並列演算を支援します。これまでOSSでAWS ParallelClusterというHPC支援のソフトウェアを提供していましたが、これにより運用管理が楽な選択肢が追加されました。東京リージョンでも利用可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。
    • AWS Network Firewall introduces GeoIP Filtering to inspect traffic based on geographic location – AWS
      AWS Network Firewall で、VPCへのトラフィックの GeoIP フィルタリングをサポートしました。この機能を使うと、特定の国から送受信されるトラフィックをブロックすることが容易に実現可能になります。
    • AWS announces Amazon-provided contiguous IPv4 blocks – AWS
      Amazon VPC IP Address Manager (IPAM) を使用して Amazon が提供する連続した IPv4 ブロック (Amazon-provided contiguous IPv4 Block)をプロビジョニングできるようになりました。パブリックIPアドレスを連続したブロックで確保することで、ネットワークの管理が容易になります。費用については、VPCの料金ページを確認してください。
  • 8/29(木)
    • Amazon Bedrock Knowledge Bases now supports Llama 3.1 405B, 70B, and 8B – AWS
      Amazon Bedrock Knowledge Bases は基盤モデル (FM) を社内のデータソースに安全に接続してRAGを実現することができます。今回の発表で新たに、MetaのLlama 3.1 ファミリーの基盤モデル(405B、70B、8B)が利用可能になりました。Llama 3.1はMetaの次世代最先端モデルで、128,000トークン(約96,000語、192ページの資料)のコンテキスト長をサポートしています。
    • Amazon OpenSearch Service now supports Graviton3 (C7g, M7g, R7g, R7gd) instances – AWS
      Amazon OpenSearch Service で AWS Graviton3 インスタンスがサポートされました。これにより、Graviton2 ベースのインスタンスよりも最大で25%パフォーマンスが向上します。コンピューティング最適化インスタンス (C7g)、汎用インスタンス (M7g)、およびメモリ最適化インスタンス (R7g、R7gd) から選択が可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。
    • Announcing Validation API for AWS Step Functions – AWS
      AWS Step Functions でワークフロー用の新しい Validation (検証) API が利用可能になりました。Validation APIを利用することで、ワークフローのチェックを実行でき、構文エラーをより早く発見できるようになります。
  • 8/30(金)

それでは、また来週!

著者について

Akia Shimosako

下佐粉 昭(Akira Shimosako) @simosako

2015年より AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、主に製造業・金融業のお客様に対し、クラウド活用の技術支援を行ってきました。その後、アナリティクス領域を専門とする部門に異動し、現在はデータレイク・データウェアハウスを専門としてお客様のデータをクラウドで活用することを支援しています。少年時代は 8 Bit パソコンと共に育ったため、その時代の本やアイテムを見かけると、ついつい買ってしまいます。