Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/10/4週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
この前書きの部分では、AWSのイベントや勉強会を紹介することが多いのですが、数が多いこともあってなかなか全部は紹介できていません。以下に今後のイベントのスケジュールが初心者向け、ソリューション別などでまとまっていますので、ぜひご覧になってください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年10月4日週の主要なアップデート
- 10/4(月)
- Amazon CodeGuru が Python アプリケーションのセキュリティ検出器と Bandit によるセキュリティ分析を発表
Amazon CodeGuruは機械学習を利用してコードをチェックし、推奨事項を示すサービスです。今回の発表でPython言語への機能が2つ追加されました。Open Web Application Security Project(OWASP) のトップ10カテゴリ等から脆弱性の可能性を指摘する機能と、Banditを使ったコードチェックです。 - Amazon Location Service adds change detection to tracking
Amazon Location Service でdistance-based filtering(距離ベースのフィルタ)が追加されました。この機能を有効にすることで、デバイスの移動距離が少ない場合はジオフェンスの評価(演算)を行わないように設定可能です。これにより移動が少ないデバイスが多い環境においてジオフェンシングのコストを削減することが可能になります。
- Amazon CodeGuru が Python アプリケーションのセキュリティ検出器と Bandit によるセキュリティ分析を発表
- 10/5(火)
- Announcing general availability of VMware Cloud on AWS Outposts
VMware Cloud on AWS Outpostsが一般提供開始(GA)になりました。これまでVMware Cloud on AWSで提供していた各種機能をAWS Outposts上でも提供するものです。詳細はこちらのブログをご覧ください。またこの週はVMWorld 2021が開催されたため、他にもVMware on AWS関連で新発表がありました。詳しくはVMwareのブログをご覧ください。 - Amazon OpenSearch Service (successor to Amazon Elasticsearch Service) announces support for Cross-Cluster Replication
Amazon OpenSearch Service (旧Amazon Elasticsearch Service) でクロスクラスターレプリケーションが利用可能になりました。他のクラスターに低レイテンシーでインデックスをレプリケーションすることが可能です。 - RDS Performance Insights now available in four more regions
Amazon RDSのPerformance Insightsが利用可能なリージョンが追加され、大阪リージョンでも利用可能になりました。Performance Insightsはデータベースパフォーマンスのチューニングとモニタリングを支援するための機能です。
- Announcing general availability of VMware Cloud on AWS Outposts
- 10/6(水)
- Amazon SageMaker Data Wrangler で時系列データの準備と可視化をする
Amazon SageMaker Data Wranglerは機械学習用のデータを準備(Prepare)するための開発環境です。SageMaker Data Wranglerに時系列データの変換機能が追加され、不足値補完、時系列の特徴量化等が容易に実現可能になりました。加えて、ベクトル値に基づく列のグループ分け、長さの均一化、フラット化などの一般的な操作もサポートしています。 - AWS Network Firewall がルールの順序とデフォルトドロップの新しい設定オプションを追加
AWS Network Firewallにルールの順序やデフォルトドロップに関する新しい設定オプションが追加されました。これま固定的だったドロップルールやアラートルール評価の順番を利用者が明示的に指定可能になります。
- Amazon SageMaker Data Wrangler で時系列データの準備と可視化をする
- 10/7(木)
- Amazon Kendra launches support for 34 additional languages
機械学習ベースのエンタープライズ検索サービスである Amazon Kendra で新たに34の言語が利用可能になり、日本語文章も検索可能になりました。利用可能な言語一覧はこちらで確認可能です。 - Amazon QuickSight adds support for Pixel-Perfect dashboards
BIサービスのAmazon QuickSightで新しくFree-formレイアウトが利用可能になりました。これまではVisualの表示位置は画面のサイズ等で動的に変わるものでしたが、Free-formではPixel単位で位置を固定的に指定できるようになりました。またVisualの重ね合わせや、ルールに合わせてVisualを表示・非表示する機能も追加されており、表現力が向上しました。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS IoT SiteWise is now available in Asia Pacific (Mumbai), Asia Pacific (Seoul), and Asia Pacific (Tokyo) AWS regions
AWS IoT SiteWiseの利用可能リージョンが追加され、東京リージョンでも利用可能になりました。IoT SiteWiseは産業機器からのデータの収集、保存、モニタリングを実現するサービスです。
- Amazon Kendra launches support for 34 additional languages
- 10/8(金)
- Amazon Neptune now supports Auto Scaling for Read Replicas
マネージドのグラフDBサービスであるAmazon Neptuneでリードレプリカのオートスケーリングを利用できるようになりました。負荷状況に応じてリードレプリカの数を自動的に増減するよう設定可能です。 - Amazon ECS Anywhere now supports GPU-based workloads
AWSのコンテナサービスの1つであるAmazon ECSのコンテナ管理をオンプレミス環境でも実現するAmazon ECS AnywhereでGPUサポートが追加されました。詳細はこちらのブログをご覧ください。また、ECS Anywhereの詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS Backup adds an additional layer for backup protection with the availability of AWS Backup Vault Lock
AWS BackupでVault Lock機能が利用可能になりました。ロックをすることで、意図しないAPI操作等でデータを削除してしまうことを防ぐことが可能になり、 Write-Once-Read-Many (WORM) 用途で利用することが可能になります。
- Amazon Neptune now supports Auto Scaling for Read Replicas
さて、AWSが開催するイベントといえば、年末のre:inventですが、こちらもそろそろ開催が近づいてきましたね。今年はラスベガスと、オンラインでのハイブリッド型になる予定で、オンライン参加は去年と同様に無料です。ぜひ以下より登録をしておいていただければと思います。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)