Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/8/16週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
今年はすっきりしない天気が続いたせいか、例年ほど毎日猛暑という印象がないような気がします。過ごしやすいのは良いのですが、日課にしている自宅周辺のウォーキングがやりづらいのがネックですね。天気が悪い日は自宅に置いてあるフィットネスバイクを使って運動するのですが、外を歩くのと比べると爽快感に欠ける部分があるのも事実。雨具を用意して雨の日も外に歩きに行けるようにするべきか、思案しているところです。
さて、8月16日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年8月16日週の主要なアップデート
- 8/16(月)
- AWS LambdaがPython 3.9をサポート
AWS LambdaがPython 3.9をサポートしました。マネージドランタイムとコンテナベースイメージの双方でご利用頂けます。 - Amazon EC2のM6iインスタンスをリリース
第3世代 Intel Xeon Scalable Processor(Ice Lake)を搭載しM5と比較してコストパフォーマンスが15%向上したM6iインスタンスを発表しました。M6iでは新たに128vCPU/512GiBのリソースが利用可能なm6i.32xlargeを選択できます。
(8/24追記)米国時間の8/23に東京リージョンでもご利用頂けるようになりました! - AWS Transfer Familyの互換性拡張とサーバ数上限引き上げ
AWS Transfer Familyが提供するFTPS/FTPサーバに対して、ファイアウォールやNATルータの裏側に存在するクライアントからの接続を可能にする設定ができるようになりました。また、サーバ台数の上限が従来の10から50に引き上げられています。
- AWS LambdaがPython 3.9をサポート
- 8/17(火)
- Amazon EC2インスタンスへの接続認証でED25519によるキーをサポート
EC2インスタンスに接続する際の認証において、楕円曲線ベースの公開鍵システムであるED25519によるキーペアをご利用頂けるようになりました。デフォルトでは従来通りRSAベースのものとなりますので、ED25519を利用したい場合は明示的に指定するようにしてください。
- Amazon EC2インスタンスへの接続認証でED25519によるキーをサポート
- 8/18(水)
- AWS Security Hubで18のチェック項目を追加
AWS Security Hubで新たに18項目のチェックが行えるようになりました。追加された項目については上記のリンクに飛んで確認してください。また、今回のアップデートのタイミングで新たに5社の統合パートナーと3社のコンサルティングパートナーとの連携が可能になっています。
- AWS Security Hubで18のチェック項目を追加
- 8/19(木)
- Amazon MemoryDB for Redisを発表
Redisと互換性があり耐久性を備えた新しいインメモリデータベースサービスであるAmazon MemoryDB for Redisを発表しました。マイクロ秒オーダーの読み込み、1桁ミリ秒オーダーの書き込みレイテンシで高いスループットを実現可能です。また、Multi-AZトランザクションログによる複数のアベイラビリティゾーンにまたがったデータの永続化が可能です。詳細についてはプロダクトページをご確認ください。現時点ではバージニア、アイルランド、ムンバイ、サンパウロのリージョンでご利用可能で、他リージョンには順次展開予定です。 - AWS Glue 3.0およびデータ統合用に最適化されたApache Spark 3.1ランタイムをリリース
バッチ処理とストリーム処理の両方に向けたパフォーマンス最適化が行われたApache Spark 3.1ランタイムが導入された、AWS Glue 3.0を発表しました。ジョブ構成とスクリプトにわずかな修正を加えるだけで利用できますので、是非トライしてみてください。詳細についてはブログを、移行方法についてはドキュメントをご確認ください。 - Amazon Redshiftで地理空間クエリのパフォーマンス向上と新たな地理空間関数が利用可能に
Amazon Redshiftで地理空間クエリ処理のパフォーマンス向上が行われました。また、3D/4Dジオメトリがサポートされ多次元データを扱う必要のあるワークロードへの対応が容易になりました。さらに8つの空間関数が利用可能になっています。 - Amazon EC2のC5d/M5d/R5dインスタンスでハイバネーションが利用可能に
C5d/M5d/R5dインスタンスでもハイバネーション(休止状態)がご利用頂けるようになりました。現時点ではインスタンスストアのデータは永続化されず、休止状態に移行するとインスタンスストアのデータは消去されるのでご注意ください。メモリの内容とEBSボリュームのデータは(ハイバネーションなので)保持されます。 - AWS Cost Categoriesで費用分割ルールが利用可能に
AWS Cost Categoriesで費用分割ルール(Split Chage rules)がご利用頂けるようになりました。アカウント、タグ、サービス、料金タイプなどに基づいてコストと使用状況をグループ化することが可能で、AWS費用を配分する際に便利な機能です。
- Amazon MemoryDB for Redisを発表
- 8/20(金)
- Amazon ElastiCache for Redisがオートスケーリングをサポート
Amazon ElastiCache for Redisでオートスケーリングがサポートされました。シャードまたはレプリカを追加・削除することでクラスタを水平方向に自動でスケーリングさせることが可能です。現時点ではバージニア、アイルランド、ムンバイ、サンパウロのリージョンで利用可能で、他のリージョンについては順次対応していきます。 - Amazon Forecast Weather Indexがアジア太平洋地域でも利用可能に
Amazon Forecastの予測に天候情報を加味することを可能にするWeather Indexがアジア太平洋地域でもご利用頂けるようになりました。詳細についてはブログ記事をご確認ください。 - Amazon AuroraがPostgreSQL 9.6.22/10.17/11.12/12.7をサポート
PostgreSQL互換のAmazon AuroraでPostgreSQLのバージョン9.6.22/10.17/11.12/12.7がサポートされました。なお、Amazon Aurora PostgreSQLの9.6系は2022年1月31日でサポートが終了します。そのため、9.6.22は既存のクラスタのアップグレード用途に限定されていますのでご注意ください。既にご利用のクラスタがある場合は、早めにアップグレードを検討することをお勧めします。 - Amazon Aurora PostgreSQLがoracle_fdw拡張機能をサポート
PostgreSQL互換のAmazon Auroraでoracle_fdw拡張機能がサポートされ、Oracle Databaseに接続してデータを取得できるようになりました。なお、oracle_fdwが利用できるAuroraのバージョンは現時点では12.7に限られます。詳細についてはドキュメントをご確認ください。
- Amazon ElastiCache for Redisがオートスケーリングをサポート
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)