Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/8/9週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
お盆の季節ですが、AWSでは変わらず継続的に新機能が発表されており、先週も盛りだくさんでした。さっそく、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年8月9日週の主要なアップデート
- 8/9(月)
- AWS WAF now offers managed rule group versioning
AWS WAF で定義したルールをバージョン管理する機能が追加されました。必要に応じて任意のバージョンをテストしたり、前のバージョンにロールバックする事が容易にできるようになりました。
- AWS WAF now offers managed rule group versioning
- 8/10(火)
- AWS Amplify Hosting announces support for Next.js version 11
AWS Amplify HostingでNext.jsバージョン11をSSR (server-side rendered)としてビルド、ホストできるようになりました。Amplify Hostingではこの他にも自動イメージ最適化や自動スクリプト最適化といったNext.jsの新機能をサポートしています。 - Amazon Chime SDK meetings now support live transcription with Amazon Transcribe and Amazon Transcribe Medical
Amazon Chime SDK でAmazon TranscribeもしくはAmazon Transcribe Medicalと連動して、リアルタイムの音声-テキスト変換(文字起こし)ができるようになりました。Chime SDKは、Amazon Chimeが持つリアルタイムの音声・ビデオ会議とスクリーンシェア機能をユーザ独自のアプリケーションに組み入れられるようにするサービスです。
- AWS Amplify Hosting announces support for Next.js version 11
- 8/11(水)
- PostgreSQL 14 Beta 2 Now Available in Amazon RDS Database Preview Environment
Amazon RDSのプレビュー環境でPostgreSQL 14 Beta 2 が利用可能になりました。プレビュー環境ですので、本番利用には向きません。事前の検証や評価にご利用ください。 - AWS Snowball Edge Storage Optimized devices now supports high performance NFS data transfer
AWS Snowball Edge Storage Optimizedは1台あたり最大80TBのデータを物理デバイスに保存し、オンプレミスとAWS間でのデータ転送を行うサービスです。今回NFSアクセスの高速化が発表され、これまでは25MB/s~40M/s程度だったNFS転送速度が、250MB/s~400MB/s程度にまで引き上げられています。
- PostgreSQL 14 Beta 2 Now Available in Amazon RDS Database Preview Environment
- 8/12(木)
- AWS Systems Manager Change Manager now supports AWS IAM roles as approvers
AWS Systems Manager Change Managerで、IAM Role (Userではなく)をApprover(承認者)として設定可能になりました。Change Managerは組織全体のシステムに行われた変更、その目的、それらを承認および実施した人物などについて一貫性のある監査やレポートを提供するサービスです。詳しくはこちらのブログをご覧ください。 - AWS Snow Family now enables you to remotely monitor and operate your connected Snowcone devices
AWS Snowconeは、AWS Snowファミリーの中で最もコンパクトなデバイスです。今回このSnowconeをリモートからモニタリングし、管理できる機能が追加されました(これまでは、同一ネットワーク上からのみ管理可能でした)。 - Amazon CodeGuru Profiler adds recommendation support for Python applications
CodeGuru Profilerは、ソースコードの改善ポイントを指摘する機械学習ベースのサービスです。これまでJava言語がサポートされていましたが、これに加えてPython3.6~3.9のサポートが追加されました。 - CodeBuild Supports Publicly Viewable Build Results
AWS CodeBuildは、コンパイル・テスト・デプロイを支援するマネージドのビルドサービスです。今回の発表ではCodeBuildのビルドログやアーティファクト(成果物)をAWS管理コンソールにログインしていない人にも開示できるようになりました。OSSプロジェクト等でこういった情報を広く共有したい場合に便利です。詳しくはこちらのドキュメントをご覧ください。 - AWS Glue DataBrew now supports logical conditions as transformations
AWS Glue DataBrew はノンコードでデータの前処理を行うサービスです。今回その処理にIF, AND/OR, CASEといった条件分岐が記載できるようになり、より柔軟な前処理が構築可能になりました。また同時にTableauのHyperフォーマットでの出力機能が追加されています。
- AWS Systems Manager Change Manager now supports AWS IAM roles as approvers
- 8/13(金)
- Announcing General Availability of Amazon Redshift Cross-account Data Sharing
Amazon Redshiftのデータシェアリング (data sharing)機能は複数のRedshiftクラスター間でデータを共有できる機能です。この機能が拡張され、別のAWSアカウント上のRedshiftともデータを共有可能になりました。RA3インスタンスで利用可能な機能です。詳細はこちらのブログ、もしくはこちらのドキュメントを参照してください。 - AWS Glue DataBrew now supports writing prepared data into AWS Lake Formation-based AWS Glue Data Catalog S3 tables
AWS Glue DataBrewのレシピジョブで、AWS Lake Formation で管理されているセキュリティ設定にしたがってデータをS3に書き出すことができるようになりました。 - Amazon EC2 Inf1 instances now supports TensorFlow 2
Amazon EC2 Inf1は、AWSが開発した高機能の機械学習推論チップであるAWS Inferentiaを搭載したインスタンスです。そのInf1で高速に推論を行うためのSDKがAWS Neuronで、今回このNewronがTensorFlow 2をサポートしました。詳細はNeuronのドキュメントをご覧ください。
- Announcing General Availability of Amazon Redshift Cross-account Data Sharing
今週もたくさんの新発表がありましたが、特にAWS Glue DataBrewの新機能が多数発表された週でした。ここに記載しきれていない新発表・新機能は多数ありますので、ご興味ある方はぜひAWS What’s Newをご確認ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)