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週刊AWS – 2021/4/12週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの小林です。
今週はAQUA for Amazon RedshiftのGA(一般利用開始)がイチオシのニュースです。従来のRedshiftとはアーキテクチャが異なっており、大規模なデータに対するクエリ実行速度の向上が期待できます。AQUAはRA3.16xlargeまたはRA3.4xlargeノードで構成されたRedshiftクラスタでのみ利用できるものですので注意が必要ですが、ぜひ皆様のワークロードで性能を試してみてください。
それでは、先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2021年4月12日週の主要なアップデート
- 4/12(月)
- AWS Consoleモバイルアプリケーションが大阪リージョンをサポート
AWSコンソールのモバイルアプリケーションが大阪リージョンに対応しました。コンソールモバイルアプリケーションを利用すると、手元の端末でAWSリソース状況の参照や監視が可能になり、スムースなインシデントへの対応を容易にします。 - Amazon Redshiftでデータ生成元クラスタの停止時にもData sharingによる共有が可能に
Amazon RedshiftのData Sharingは、読み取り用のデータを複数のクラスタ間で共有できる機能です。今回のアップデートで、書き込みを担当するクラスタ(プロデューサークラスタ)を任意のタイミングやスケジュール設定したタイミングで停止することができるようになりました。例えばデータの取り込みが夜間にしか行われない場合、日中は書き込みクラスタを停止することでコスト削減につながります。
- AWS Consoleモバイルアプリケーションが大阪リージョンをサポート
- 4/13(火)
- Amazon RDS for PostgreSQLで新たなマイナーバージョンをサポート
Amazon RDS for PostgreSQLで新たにバージョン13.2/12.6/11.11/10.16/9.6.21/9.5.25をご利用いただけるようになりました。バージョン9.5系列は9.5.25がFinal Releaseとなります。
- Amazon RDS for PostgreSQLで新たなマイナーバージョンをサポート
- 4/14(水)
- Amazon RDS for PostgreSQLのAWS Lambdaインテグレーションをリリース
Amazon RDS for PostgreSQLからAWS Lambdaを呼び出すことができるようになりました。ストアドプロシージャまたはユーザ定義関数を使用してデータベースの内部からLambda関数を呼び出すことができるので、データの変更を受けてメールを送信するLambda関数を呼ぶといった処理を容易に実現可能です。Lambda関数は同期呼び出し、非同期呼び出しの双方をサポートしています。 - Amazon SageMaker StudioのNotebook費用のタグによるトラッキングが容易に
利用者がAmazon SageMaker Studioのノートブックを作成した際に、カスタムリソースタグを自動的にコピーしたり割り当てたりできるようになりました。カスタムリソースタグを付与することで、コスト状況を詳細にトラッキングできます。例えば利用ユーザや部門、コストセンターなどをタグとして付与しておけば、AWS Cost ExplorerやAWSコストと使用状況レポート(AWS CUR)での分類が可能です。 - AQUA for Amazon Redshiftが一般利用開始に
AQUAはAmazon Redshiftのマネージドストレージで利用される高速キャッシュで、大規模なデータセットをスキャン、フィルタ、集約するクエリを高速化します。AQUA for Amazon Redshiftは東京、バージニア、オレゴン、アイルランドの各リージョンでRA3の16xlargeまたは4xlargeノード(現時点ではxlplusは対応していません)で構成されたクラスタにおいて追加費用やコードの変更なしにご利用いただけます。他のリージョンについては今後数ヶ月を目処に展開予定となっています。 - AWS CodeCommitが大阪リージョンで利用可能に
プライベートなGitリポジトリを提供するマネージドなソース管理サービスのAWS CodeCommitが大阪リージョンでもご利用いただけるようになりました。
- Amazon RDS for PostgreSQLのAWS Lambdaインテグレーションをリリース
- 4/15(木)
- Amazon RDS for PostgreSQLで全文検索を高速化するpg_bigm拡張機能が利用可能に
Amazon RDS for PostgreSQLでpg_bigm拡張機能がサポートされ、日本語をはじめ中国語や韓国語などマルチバイトのキャラクタセットが必要な言語で、全文検索を高速に実行可能になりました。
- Amazon RDS for PostgreSQLで全文検索を高速化するpg_bigm拡張機能が利用可能に
- 4/16(金)
- Amazon Athenaでユーザ定義関数(UDF)が利用可能に
Amazon Athenaが提供する組み込み関数だけでなく、ユーザ特有の処理を実装してクエリの中で直接利用できるようにするユーザ定義関数(UDF)がご利用いただけるようになりました。UDFはAthena Query Federation SDKを利用してJava言語で記述可能で、AWS Lambda関数として実行されます。詳細についてはドキュメントをご確認ください。 - Amazon Managed Service for Grafanaのアップデート
Amazon Managed Service for Grafana(AMG)で複数の機能アップデートが発表されました。まず最初に、AWS Marketplaceでサブスクリプションを調達することでGrafana Enterpriseにアップグレードが可能になりました。また、オープンソースのGrafanaバージョン7.5がサポートされています。また、OpenDistro for Elasticsearchデータソースプラグインも利用可能になっています。同時にAWS Billing and Cost Managementコンソールで利用状況と請求情報を参照可能になりました。このタイミングで全てのAWSのお客様がAMGをプレビュー可能になっています。バージニアとアイルランドのリージョンで利用可能ですので、ぜひ試してみてください。
- Amazon Athenaでユーザ定義関数(UDF)が利用可能に
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)