Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/2/22週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
在宅勤務になってから家の仕事環境を色々改善しているのですが、最近導入してとても良かったのがケーブルトレイです。机の裏側とかに設置してケーブル等を置くためのシンプルなものですが、思ったいたよりとても良いものでした。ケーブルトレイに電源タップを置き、そこに机上の機器のコンセントや、USBアダプタをまとめることで、コード類が机上にも足元にも出ずにすっきりしましたし、メンテナンスも楽になりました。比較的安価に導入できますのでおすすめです。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年2月22日週の主要なアップデート
- 2/22(月)
- AWS CodeBuild が、AWS Graviton2 を使用した Arm ベースのワークロードのサポートを開始
AWS CodeBuoldでは環境にARM_CONTAINERを指定した際にAWS Graviton (第1世代)を利用してArmベースのビルドを提供していましたが、今回の発表で性能が向上したAWS Graviton2にも対応し、より高速にArmのビルドを実行できるようになりました。東京リージョンでも利用可能になっています。 - AWS Control Tower が、Region Selection の提供を開始
AWS Control Towerにリージョン選択機能が追加されました。これまではControl Towerを有効にすると、管理可能な全リージョンに制約(ガードレール)を適用していましたが、指定したリージョンにだけ適用することが可能になりました。なおControl Towerに対応していないリージョンは指定する事はできません(東京リージョンは現時点では管理対象外です)。 - Amazon Connect が、音声通話とタスクの切断理由の提供を開始
クラウドのコールセンターサービスAmazon ConnectのCTR (コンタクトトレースレコード) に、音声通話とタスクの「切断理由」が含まれるようになりました。通話を切断したのはエージェント(コールセンター側)かお客様側かを顧客か、もしくはネットワークの問題が原因か等の詳細が記録されるようになり、問題判別やコールセンター対応の改善に役立てることが可能です。
- AWS CodeBuild が、AWS Graviton2 を使用した Arm ベースのワークロードのサポートを開始
- 2/23(火)
- Amazon RDS for SQL Server が Standard Edition の Always On 可用性グループのサポートを開始
Amazon RDS for SQL ServerのStandard Editionにおいて、マルチAZ設定用にAlways On 可用性グループ (AG) が利用可能になりました。SQL Server 2019でマルチAZ設定を選択した場合、 1つのAZにプライマリノードが作成され、AGを使用して他のアベイラビリティーゾーンに同期スタンバイレプリカを構築することが可能です。 - Amazon EC2 Mac インスタンスが macOS Big Sur のサポートを開始
Amazon EC2のMacインスタンスでmacOS Big Sur (11.2.1)が利用可能になりました。同時にMacインスタンスからAmazon EFS(NFSサービス)への接続サポートも発表されています。 - Amazon Aurora PostgreSQL Patches 1.8.1 / 2.6.2 / 3.3.2 の提供を開始
Amazon Aurora PostgreSQL向けに新しいパッチ1.8.1 / 2.6.2 / 3.3.2が利用いただけるようになりました。それぞれの詳細についてはバージョンドキュメントをご覧いただくとしてAuroraのバージョンについて少しご説明します。現在Aurora PostgreSQLではバージョン1.x, 2.x, 3.x, 4.xの4バージョンを提供しています。これはAurora PostgreSQLとしてのバージョンであって、互換性があるPostgreSQLのバージョンとは異なります。例えばAurora PostgreSQL バージョン 3.xではPostgreSQL 11.xとの互換性を、Aurora PostgreSQL バージョン 4.xではPostgreSQL 12.xとの互換性を提供するといった形です。詳しくはこちらのバージョンドキュメントをご覧ください。
- Amazon RDS for SQL Server が Standard Edition の Always On 可用性グループのサポートを開始
- 2/24(水)
- Amazon RDS が PostgreSQL 13 のサポートを開始
Amazon RDS for PostgreSQLでPostgreSQLバージョン13が利用可能になりました(これまではプレビュー環境のみでの提供でした)。現時点ではPostgreSQL 13.1が選択可能になっています。 - Amazon Lookout for Vision で品質検査を自動化 — 一般提供開始
re:Invent 2020で発表されたAmazon Lookout for Visionが一般提供開始になりました。Lookout for Visionは、正常な状態の画像を読み込ませてトレーニングしておくことで、製造された製品の視覚的表現における欠陥や異常を見つけ出す機械学習サービスです。これにより品質検査等を自動化することができます。東京リージョンでも利用可能になっていますので、ぜひお試しください。 - Amazon EC2 Auto Scaling で削除されたグループのスケーリング履歴が表示可能に
Amazon EC2 Auto Scalingで、削除されたAuto Scalingグループを履歴で表示できるようになりました。これまではAuto Scalingグループを削除した場合はユーザ側で履歴を確認する方法がなく、削除する前に自分で保存しておく必要がありましたが、この改善によりdescribe APIで削除されたAuto Scalingグループのスケーリング履歴を取得できるようになりました。 - Amazon Elasticsearch Service がロールアップのサポートを開始し、ストレージコストを削減しながら維持期間を延長
Amazon Elasticsearch Serviceで時系列データ(INDEX)のロールアップがサポートされましたは、増え続ける時系列データに対して、ロールアップ(大きい時刻単位にサマリする)を実行することで、ストレージコストの削減、クエリ時間の短縮が実現できます。
- Amazon RDS が PostgreSQL 13 のサポートを開始
- 2/25(木)
- (大きなアップデートはありませんでした)
- 2/26(金)
- AWS Config now supports Amazon container services
AWS Configは、AWSリソースの設定を評価、監査、審査するサービスです。今回AWS ConfigがAmazon Elastic Container Service (Amazon ECS)、Amazon Elastic Container Registry (Amazon ECR)、Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS)をサポートしました。これらのコンテナサービスが稼働する全リージョンで利用可能になっています。これにより例えばEKSクラスターの設定変更をトラッキングする事をAWS Config経由で実行可能になります。 - Support for AS923-1 frequency band is now generally available for AWS IoT Core for LoRaWAN
AWS IoT Core for LoRaWANでAS923-1周波数バンドが利用可能になりました。AS923-1は日本や、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、台湾等で利用されている周波数バンドで、これによってマネージドLNS が日本でもご利用いただけるようになりました。
- AWS Config now supports Amazon container services
最後にお知らせを。今週水曜(3/3)に「AWSome Day」というオンラインカンファレンスを開催します。これはAWSに関する基礎知識を約3時間で体系的に学ぶことができる無償のトレーニングイベントです。これからAWSを使ってみようとお考えの方はぜひご参加ください。お申込みはこちらより。
また、こちらはコミュニティ主導の勉強会ですが、BigData-JAWS 勉強会#16が本日(3/1) 19時から開催されます。私も20分ほど時間をいただいてre:Inventで発表されたアナリティクス回りの新機能・新サービスの説明をする予定です。こちらもよろしければご参加ください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)