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AWS Skill Builder サブスクリプションのご案内
この記事は、2022年8月2日に投稿された New – AWS Skill Builder Subscriptions by Sébastien Stormacq を翻訳し、AWS Skill Builder サブスクリプションに関してご紹介します。
本日は AWS Skill Builder の個人サブスクリプションとチームサブスクリプションのご案内をさせていただきます。これは、クラウドの専門知識について学び、ハンズオントレーニングで実践的な経験を積んでいただくための AWS の新しい学習方法です。
2013年から2016年にかけて、私は3年間ヨーロッパ、北米、アジアのお客様に AWS のクラスルームトレーニングを提供しました。当時は、インストラクターによる対面式のクラスルームトレーニングしか提供していませんでした。今は、さまざまなデジタルトレーニングや対面式のクラスルームトレーニング、講義形式やハンズオンなどを選択することができます。(追記:2022年9月時点で、日本ではクラスルームトレーニングはオンラインのみで開催しております。)基礎コースはオンラインで無料で受講することができます。本日発表する新しいサブスクリプションでは、自習型のデジタルトレーニングでクラウドスキルを向上させ、AWS 認定試験に備えるためのさまざまな限定コンテンツにアクセスすることができます。サブスクリプションでは、実践的なアクティビティで AWS サービスを学習することができます。
Amazon には Still Day 1 という言葉があります。クラウド市場はまだ黎明期です。ガートナー社は 世界のパブリッククラウドへの支出は今年だけでも3960億ドルから4820億ドルへと22%の割合で増加する と予測しています。しかし、これは 2022年の世界の IT 支出全体の10%にすぎません 。私は毎日、お客様と話す機会がありますが、クラウドを採用する際のブロッカーについて尋ねると、多くのお客様は「実践的な知識・スキルをもったITプロフェッショナル人材の不足」を挙げられます。実際に、業界の給与・資格・スキルなどに関する大規模な調査である グローバルナレッジ IT スキル・給与レポート によると、IT意思決定者の76%がITのスキル不足を挙げており、2016年の31%から大幅に上昇しています。
ITのスキル不足を解消するために、私達は IT を学習する方々にクラウドのテクノロジーを実際に体験してもらいたいと考えています。
サブスクリプションにより、どのようなコンテンツが利用できますか?
本日より、AWS Skill Builder サブスクリプションによって、登録された方はビルダーがビルダーのために作った AWS 学習教材にアクセスできるようになります。500以上の無料コースに加え、新たに4つの学習体験を提供します。
1つ目は AWS Builder Labs です。AWS Builder Labs は一般的なクラウドシナリオのための実践的なスキルを身につけるためのハンズオンのガイド付き演習です。ラボの期間中は、サンドボックスの AWS アカウントが提供されます。ご自身の AWS アカウントを使用する必要はなく、不要な課金が発生するリスクもありません。次に、典型的なクラウドシナリオを順を追って説明します。静的な Web サイトをホストするための Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)の設定といった簡単な作業から、Amazon DynamoDB を使ったサーバーレス Web アプリケーションの開発といったより高度なシナリオまで幅広く用意されています。これらは2つの例に過ぎず、100以上のラボが用意されており、自分で手を動かすことで学ぶことができます。
2つ目は AWS Jam です。AWS Jam は実際の現場で、決まった解決法がない問題を解決するためのヒントを与えてくれます。ステップバイステップの説明はなく、ヒントがあるのみです。AWS Jam には2つのタイプがあります。AWS Jam Journey と AWS Jam イベント です。Jam Journey は一度開始すると数ヶ月間利用でき、自分のペースとスケジュールで全ての課題をクリアする時間があります。Jam イベント は Team サブスクリプション専用です。Jam イベント では、チーム管理者がイベントを作成し、特定の日時にチームが集まって課題を解決し、互いに競い合うことができます。AWS Jam イベント は、異なるドメインにまたがる140以上のチャレンジを提供します。
実際の例を挙げてみましょう。セキュリティ Jam を選択すると、AWS のエキスパートが監修した一連のセキュリティ関連の課題を解決することが課されます。タスクは、セキュリティポスチャー評価の実行、静的ウェブサイトの以前のバージョンの復元、または顧客が管理する AWS Key Management Service (AWS KMS) キーによる既存の Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) データベースの暗号化などが考えられます。
以下はセキュリティ AWS Jam Journey のダッシュボードです。
3つ目は AWS Cloud Quest です。 AWS Cloud Quest はロール(役割)ごとに取り組むゲームで、仮想都市の市民が抱える課題に対してクラウドソリューションを学び、構築することで市民を助けることがミッションとなります。あなたは街の中を動き回り、完了すべきタスクが割り当てられます。タスクを完了するたびに報酬が得られ、その報酬を使って街を変えることができます。各タスクに対して、ソリューションセンターは「タスクを完了するためのクラウドコンセプトを学ぶ」「指示を受けながらタスクの実行を練習する」「自分で練習する」「結果を評価する」という4つのステップを案内してくれます。ここでも、練習は AWS のサンドボックス環境で行われ、安全に新しいスキルを試すことができます。結果を評価するために、ソリューションセンターでは S3 バケット名や URL などの検証データを入力するように指示されます。テストが成功すると、システムが自動的に設定を検証し、ポイントを付与します。クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト、サーバーレスデベロッパー、機械学習スペシャリストの4つのロールが用意されています。(追記:2022年9月時点で、セキュリティスペシャリストも追加されて計5つのロールが用意されています。)今後、順次ロールを追加していく予定です。AWS Cloud Quest は、クラウドのスキルを楽しく学ぶことができますよ。
AWS Cloud Quest の実際の画面に関しては後ほど詳しく見ていきましょう。
4つ目は AWS 認定公式模擬試験 です。AWS 認定公式模擬試験は、その名の通り、試験の準備状況を評価するための模擬試験です。でも、ちょっと待ってください。無料の公式試験問題は無いか気になりますよね?はい、20問の無料の練習問題があります。しかし、20問の無料の練習問題に加えて、個人サブスクリプションまたはチームサブスクリプションでは、新しい試験準備コースで AWS 認定資格の準備をすることができ、実習教材と AWS 認定公式の練習問題も含んでいます。試験準備コースは、試験の準備状況を評価するのに役立つように設計されています。各試験対策コースには、技術的な内容の確認、練習問題、ラボでの演習、AWS 認定公式模擬試験へのアクセスが含まれています。また、これは単なる合格・不合格の判定ではありません。公式模擬試験には、各問題に対する徹底的なフィードバックと、実際の試験のスコアをシミュレートしたスケーリングスコアが付属しています。出題される問題は、弊社の AWS 認定試験と同じスタイル、深さ、厳しさ、そして採点方法を採用しています。現在、AWS Certified Cloud Practitioner (CLF)、AWS Certified Solutions Architect – Associate (SAA)、AWS Certified SysOps Administrator – Associate (SOA) の各認定試験で、模擬試験と試験準備コースを提供しており、今後さらに追加していく予定です。AWS Builder Labs や AWS Cloud Quest など、サブスクリプションで利用できる他の多くのコンテンツは、試験対策の一助としてご利用いただけます。
以下は AWS 認定公式模擬試験の画面です。
サブスクリプションの種類
個人サブスクリプションとチームサブスクリプションの両方に、これら4つの新しい学習体験が含まれています。チームサブスクリプションは、最少50席から利用することができます。チームサブスクリプションでは、100席以上のご利用で、ボリュームディスカウントが設定されているほか、管理者機能と従業員のためのシングルサインオン体験が提供されます。チーム管理者は、トレーニングを個人に割り当てることで、チームのスキルを向上させ、進捗状況を確認することができます。レポート機能では、コースの受講者数、コースの進捗状況、修了率などが表示されます。
以下の表は無料のデジタルトレーニング、個人サブスクリプション、チームサブスクリプションを比較したものです。
AWS Cloud Quest を実際に見てみましょう
このブログの読者の方は、私たちが何を話しているのかをお見せするのが好きなことをご存知でしょう。AWS Cloud Quest がどのようなものか見てみましょう。まず AWS Skill Builder を開き個人サブスクリプションをクリック します。
そして、Cloud Quest を検索し、エクスペリエンスを起動します。
開始したいロールプレイングゲームを選択します。クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト、サーバーレスデベロッパー、機械学習スペシャリスト、セキュリティスペシャリストの5つから選択します。
他のロールプレイングゲームと同様、ゲームを始める前に自分のアバターをカスタマイズすることができます。実際の私と似ているところは、全くの偶然です🤔
そして最後に、私は街を歩き、市民を助け、自分のチャレンジを完了する準備が出来ました。
料金体系は?
インクルージョンは Amazon のコアバリューです。私たちは誰もが学びプロフェッショナルなキャリアを成長させるチャンスがあるはずだと信じています。個人サブスクリプションは、200以上の国や地域、最大12の言語で利用できるようにしました。中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、英語、フランス語(フランス)、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語(ラテンアメリカ)、スペイン語(スペイン)です。なお、AWS Cloud Quest は英語のみでの提供となっています。
個人サブスクリプションは、月額29ドル、または年額299ドル(これは月額価格と比較して14%の割引となります)で提供されています。サブスクリプション料金は、毎月の AWS 請求書に加算され、別途クレジットカードや請求書契約は必要ありません。なお、サブスクリプションはいつでも停止することができます。
チームサブスクリプションは、17カ国(オーストラリア、ブラジル、カナダ、コロンビア、フランス、ドイツ、アイルランド、インド、イスラエル、日本、オランダ、ニュージーランド、シンガポール、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ)で購入可能で、言語は個人サブスクリプションと同じです。これらは、50名以上のチームでご利用いただけます。年間プランでは、1シートあたり449ドルで、購入席数に応じた割引も設定されています。価格設定のページには全ての詳細が記載されています。
新世代の IT プロフェッショナルの方々が AWS クラウドのスキルを習得していくことが、とても楽しみです。新しいスキルを身につけた皆さんが、どのような新しいユースケース、アプリケーション、イノベーションを世に送り出してくれるのか待ちきれません。ぜひ AWS Skill Builder サブスクリプションで学習しましょう。
AWS Skill Builder に関連するリンク先の一覧は以下の通りです。是非ご確認ください。
- AWS Skill Builder : 個人サブスクリプションの説明もあります
- チームサブスクリプション
- チームサブスクリプションの料金
- AWS Cloud Quest
- AWS Builder Labs
- AWS トレーニングに関するよくある質問 : AWS Skill Builder、個人サブスクリプション、チームサブスクリプションに関する FAQ が記載されています
- AWS 認定試験に向けて準備する : AWS Skill Builder を使用した試験準備に関する説明があります
- YouTube – AWS Skill Builder Subscriptions for Individuals & Teams (英語) : 動画で AWS Skill Builder の利用シーンを説明しています
本記事の翻訳は Training Delivery Manager 西村 航 が担当しました。