Amazon Web Services ブログ
AWS IoT SiteWise が東京リージョンでご利用可能となりました
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。
AWS IoT SiteWise が東京リージョンでご利用可能となりましたのでお知らせいたします。
AWS IoT SiteWise
AWS IoT SiteWise は、産業機器からのデータの大規模な収集、保存、整理、モニタリングを容易にして、より優れたデータをベースとした意思決定を行うことを実現させるサービスです。全施設にわたる運用のモニタリングや、一般的な産業パフォーマンスメトリクスの迅速なコンピューティングが可能なほか、産業機器データを分析するアプリケーションを作成して、コストのかさむ機器の問題を予防したり、生産における予実ギャップを減らしたりできます。デバイス間で一貫してデータを収集し、リモート監視で問題をより迅速に特定し、一元化されたデータでマルチサイトプロセスを改善できます。
IoT SiteWise は、お客様の施設内に設置されたゲートウェイ上で実行されるソフトウェアを提供し、産業機器データの収集と整理を自動化することによってこのプロセスのシンプル化します。このゲートウェイはオンプレミスデータサーバーにセキュアに接続し、データを収集して、そのデータを AWS クラウドに送信します。MQTT メッセージや API を通して現代の産業用アプリケーションからデータを収集するためのインターフェイスを提供します。
IoT SiteWise を使用することにより、追加のソフトウェアを開発せずに、複数の施設から確実にデータを収集し、構造化して、データをアクセス可能かつダッシュボードと連携することで視覚的にも理解可能なものにすることができます。複数の施設全体における機器またはプロセスの情報およびメトリクスに対してクエリできるので、アプリケーションのために即時に利用することが可能です。
AWS IoT SiteWise Monitor
AWS IoT SiteWise には、AWS IoT に接続されたデバイスおよび機器からの運用データの視覚化およびそれらとのやり取りのために、SiteWise Monitor を使用してノーコードの完全マネージド型ウェブアプリケーションを作成する機能が搭載されています。SiteWise Monitor を使用して、AWS IoT SiteWise によって取り込まれ、モデル化されたアセットデータを自動で検出し、表示することができます。アセットデータと計算されたメトリクスをほぼリアルタイムで表示したり、複数のアセット、および異なる期間からの履歴的な時系列の履歴データを比較して分析することができます。折れ線グラフと棒グラフを使用してデータを視覚化し、これらのグラフにしきい値を追加して、しきい値に対するデータを監視できます。
機器の動作を評価したり、機器のパフォーマンス問題を特定したりするために、AWS IoT SiteWise コンソール、AWS IoT SiteWise Monitor を使用して、または AWS IoT SiteWise SDK を使用して、アラームの定義や更新、アラーム通知の設定を行うことができます。モニタリングするアセットデータプロパティについて、適用するアラームルールを定義 (1 分あたりのローテーション数をユーザー定義の値より大きくするなど) したり、このアラーム定義に対応する重大度を選択 (1 の重大度値には低のアラート、2 には中、3 には高、4 には深刻など) したり、アラームがトリガーされた際に送信する通知を設定 (E メールや SMS など) したりできます。
AWS IoT SiteWise Edge
AWS IoT SiteWise Edgeはオンプレミスで実行されるため、SiteWise Edgeからのデータを使用するローカルアプリケーションは、断続的なクラウド接続中でも引き続き機能し、オンプレミスで機器データを簡単に収集、整理、処理、監視できます。これにより、工場のオペレーターは、機器データを可視化し、機器の稼働時間、製品の品質、およびプロセス効率の向上に役立つ意思決定を行うことができます。SiteWise Edgeは、サードパーティの産業用ゲートウェイやコンピューターなどのローカルハードウェアやAWS Snow Family コンピューティングデバイスにインストールして利用します。
産業用に用いられるプロトコルである、OPC-UAなどをサポートしているため、今お使いの環境からのスムーズなデータ読み取りを実現させることができます。
例えば、産業データをローカルでまずは一時的に処理して、産業活動の健全性とパフォーマンスを示すメトリックを作成し、機器データをローカルで処理および使用して、ローカルエッジアプリケーションで使用するかを選択できます。さらにそれらのデータをAWS IoT SiteWiseまたはクラウド内のデータレイクに選択的に送信して、さらなる分析と長期保存を行う、といった使い分けが可能となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
こちらの日本語BlogでAWS IoT SiteWiseの機能を説明したPPTが確認可能ですので合わせてご覧ください。
https://thinkwithwp.com/jp/blogs/news/aws-iot-deep-dive-5/
– シニアエバンジェリスト 亀田