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AWS Elastic Disaster Recovery が大阪リージョンでご利用いただけるようになりました
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。
スケーラブルでコスト効率性に優れた AWS へのアプリケーションの復旧を実現するマネージドサービス、AWS Elastic Disaster Recovery が大阪リージョンでご利用いただけるようになりましたので、お知らせいたします。
AWS Elastic Disaster Recovery
AWS Elastic Disaster Recovery (AWS DRS) は、AWS の災害対策のために推奨されるサービスです。このサービスは、従来AWSが提供していた CloudEndure Disaster Recovery と同様の機能を提供しつつ、AWS マネジメントコンソールと統合されており、AWS CloudTrail、AWS Identity and Access Management (IAM)、Amazon CloudWatch などの他の AWS のサービスとのシームレスな統合が容易になります。
従来Cloud Endure は、アプリケーションマイグレーションを行うCloud Endure Migration と 災害対策用に用いるCloud Endure Disaster Recovery の2つのモードを提供していましたが、それぞれ AWS Application Migration Service (AWS MGN) と AWS Elastic Disaster Recovery が、AWSマネジメントコンソールと統合された後継のサービスとしてご利用いただくことが可能です。AWS MGN が先行して大阪リージョンでご利用可能となっておりましたが、このアップデートにより今回大阪リージョンで AWS DRSもご利用いただけるようになりました。
クラウドから AWS、AWS リージョンから AWS リージョンへ、オンプレミスから AWSの災害対策実装に用いることが可能で、数秒の RPO と数分の RTOを実現いたします。
従来の CloudEndure Disaster Recovery も引き続きご利用いただくことができますが、新規プロジェクトにおいてはまずAWS DRSのご利用を検討いただいた後、必要に応じてCloudEndure Disaster Recoveryもご利用いただくことになります。主な差分として対応OSの違いがあり、こちらにその差分がまとまっています。AWS DRSで古いOSがサポートされていない場合、CloudEndure Disaster Recoveryで当該OSがサポートされているケースがあります。それぞれのOSサポート一覧は以下にまとまっています。
AWS DRSの利用には移行元OSへエージェントのインストールが必要ですが、OSの再起動は不要であり既存アプリケーションへの影響は発生しません。エージェントはメモリ上に存在し、ディスクに書き込まれるブロックを継続的にキャプチャし、レプリケーション前にブロックを圧縮・暗号化するためにCPU使用率が低く抑えることができます。スナップショットを用いたデータ同期を行わないため、スナップショット取得時などのアプリケーションへの影響を防ぐことができます。
– シニアエバンジェリスト 亀田