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AWS Direct Connect アップデート – Link Aggregation Groups, Bundles そして re:Inventの一部振り返り
AWS Direct Connect(専用線接続サービス) は、大規模な顧客に対してオフィス、データセンターやコロケーション設備におけるプライベートでハードウェア専有のネットワーク接続の設立を支援します。1 Gbps と 10 Gbps の接続を設立することで、顧客にとってはネットワークコストの削減、データ転送スループットの向上、そしてインターネット基盤で可能な接続よりもさらに安定したネットワーク接続を確立することができます。本日は、Direct Connect の新しい Link Aggregation 機能についてご紹介します。また、新しい Direct Connect バンドルについて、そして Direct Connect をどのように活用して AWS re:Invent 2016 年の最先端の顧客エクスペリエンスを提供していることについてもさらに詳しくお話ししたいと思います。
Link Aggregation グループ 顧客なかには自身のロケーションと 46 の Direct Connect ロケーションのうちの 1 つに複数の接続 (一般的にはポートと呼ばれる) を設立することをお望みの方もいらっしゃると思います。このような顧客のなかには、AWS の外部におけるネットワーク問題に対しても復元力がある高度な利用可能性をもったリンクの設立が希望でしょう。また、さらなるデータ転送スループットのみを必要とする場合もあります。このような顧客にとって重要なユースケースをサポートするために、最大で 4 つまでのポートの購入とそのすべてを単一管理の接続として扱うことができるサービスの提供が始まりました。これは、Link Aggregation グループ、あるいは LAG と呼ばれます。このサービスを設立すると、トラフィックはポートを通して個別のパケット接続レベルで負荷分散されます。すべてのポートは同時にアクティブとなり、単一の BGP セッションとして提供されます。グループ間のトラフィックは、動的 LACP (Link Aggregation Control Protocol、または ISO/IEC/IEEE 8802-1AX:2016) を通して管理されます。グループの作成時には、接続が有効となる際にアクティブとなるべきポートの最低数も指定する必要があります。複数のポートを持った新しいグループを注文して、既存のポートをこの新しいグループに加えることもできます。どちらの場合でも、すべてのポートは同じスピード (1 Gbps あるいは 10 Gbps) であることが必要です。グループとしてのすべてのポートは、AWS 側で同じデバイスとして接続されます。デバイスに空き容量がある限り、既存のグループにポートを追加することもできます (空き容量情報は Direct Connect Console から入手できるようになりました)。既存のグループの拡張を希望していても、デバイスに開放ポートがない場合には、新しいグループを注文して接続を移動するだけ十分です。コンソールから Link Aggregation を作成する方法を次に示します。まず、新しい LAG をゼロから作成します。
次に、既存の接続から LAG を作成します。
Link Aggregation グループは、 US East (Northern Virginia)、US West (Northern California)、US East (Ohio)、US West (Oregon)、Canada (Central)、South America (Brazil)、Asia Pacific (Mumbai)、Asia Pacific (Seoul) リージョンで現在提供されており、今すぐ作成できます。 今月末には、そのほかのリージョンでもサービスの提供が可能になる予定です。
Direct Connect バンドル
re:Invent 2016 年にいくつかの新しい強力な Direct Connect バンドルが発表されました。それぞれのバンドルは、複雑性を低減してパフォーマンスを向上させた最先端のハイブリッドリファレンスアーキテクチャとなっています。新しいバンドルは次の通りです。Level 3 コミュニケーションパワー Amazon WorkSpaces – エンタープライズアプリケーションデータ接続、ユーザーワークスペース、そしてエンドポイントデバイスによって、信頼できるパフォーマンスとより向上したエンドユーザーエクスペリエンスを提供します: AT&T NetBond によって拡張された SaaS アーキテクチャ – AWS クラウドに移動したアプリケーション用に拡張された機能とユーザーエクスペリエンス: Megaport DX 搭載の Aviatrix ユーザーアクセス – AWS クラウドリージョン間、エンタープライズデータセンターと AWS 間、そして AWS への VPN アクセスにおける暗号化接続のサポート: Verizon の安全なクラウド相互接続 における Riverbed の Hybrid SDN/NFV アーキテクチャ – エンタープライズ顧客に安全で最適化された AWS サービスへのアクセスをハイブリッドネットワーク環境で提供します:
re:Invent 2016 年の Direct Connect
re:Invent の参加者とパートナーに最上のエクスペリエンスを提供するために、高度な利用性と完全な冗長化の通信を設立できる Level 3 を開発しました。このネットワークは、休憩セッション、認定試験、ハンズオンラボ、キーノート講演 (122 か国から 25000 人以上の閲覧者に向けたライブストリームを含む)、ハッカソン、ブートキャンプ、ワークショップをサポートするために利用されました。この re:Invent ネットワークは、10 Gbps 接続を使用し、各 2 接続が US West (Oregon) と US East (Northern Virginia) です:
これは、すべての re:Invent イベントをサポートしました:
ここに、実現に至った方法とお客様ご自身で実現させる方法の詳細について役立つビデオ資料を紹介します。
- NET205 – WAN の今後の実証、およびクラウド導入におけるセキュリティの簡素化 (スライド)。
- NET305 – データセンターをクラウドに拡張する (スライド)。
- NET402 – 詳細: AWS Direct Connect と VPN (スライド)。
— Jeff;