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Amazon RDS for Oracle バージョン 12.2.0.1と11.2.0.4のサポート終了のお知らせ
本投稿は、こちらのフォーラムに投稿された Amazon RDS for Oracle をご利用中のお客様向けアナウンスメントの参考和訳です。
本投稿では、Amazon RDS for Oracle Database 12.2.0.1と11.2.0.4と廃止計画とタイムラインを取り上げています。
Oracle Database 12.2.0.1 廃止計画とタイムライン
2020年4月15日、Oracle 社はサポートを契約しているお客様に対してOracle Database 12.2.0.1のLimited Error Correction (限定的なエラー修正) を2022年3月31日まで追加料金なしで提供すると発表しました[1]。Oracle Database 12.2.0.1のこの新しいサポート・タイムラインに基づき、Amazon RDS for Oracle では、全エディションのlicense-included(LI) とBring-your-own-license(BYOL) でこのバージョンを2022年3月31日までサポートする予定です。Oracle Database 12.2.0.1のLimited Error Correction の期間中、Amazon RDS for Oracle は、Oracle の四半期ごとのリリース・アップデート(RU)に基づいた新しいリリースを提供する予定です。
Extended Support のバージョンでは、BYOL のお客様は、Oracle Support から購入したサポート契約を締結するか、サポート対象バージョンにアップグレードする必要がありますのでご注意ください。BYOL のお客様のライセンスおよびサポート要件の詳細については、Amazon RDS for Oracle のよくある質問 [3]を参照してください。
Oracle Database 11.2.0.4の廃止計画とタイムライン
Oracle 社はOracle Database Version 11.2.0.4のサポートを2020年12月31日で終了し、それ以降はOracle Support がCritical Patch Updates(CPU)をリリースしないことを発表しました [1]。
Amazon RDS for Oracle は、2020年10月31日にOracle Database Version 11.2.0.4 Standard Edition 1 (SE1) for license-included (LI)のサポートを終了する予定です。bring-your-own-license(BYOL)の場合、RDS for Oracle は、2020年12月31日に全エディションのOracle Database Version 11.2.0.4のサポートを終了する予定です。
お持ちのDBインスタンスは、お早めに上位バージョンにアップグレードしてください。どのバージョンにアップグレードするかを決める際には、以下にあります各バージョンのタイムラインに留意してください。
- 12.1.0.2:Oracle Database 12.1.0.2のExtended Support(Terminal Patch Set)は2022年7月31日に終了する予定です。Amazon RDS for Oracle は、2022年7月31日までOracle Database 12.1.0.2をサポートする予定です。
- 12.2.0.1:Oracle Database 12.2.0.1のLimited Error Correction (限定的なエラー修正)は、2022年3月31日に終了する予定です。Amazon RDS for Oracle は、2022年3月31日までOracle Database 12.2.0.1をサポートする予定です。
- 18c: Oracle Database 18c のサポートは2021年6月8日で終了する予定です。Amazon RDS for Oracle は、2021年6月8日までOracle Database 18cをサポートします。注:Oracle Database 18c に対するExtended Support はありません。
- 19c: Oracle Database 19c のExtended Support は2027年4月30日に終了する予定です。Amazon RDS for Oracle は、2027年4月30日までOracle Database 19c をサポートする予定です。
11.2.0.4のDB インスタンスは長期サポートリリースである19c にアップグレードすることをお勧めします [2]。注:BYOL のお客様は、Oracle Support からExtended Support 契約を購入しているか、サポート対象のバージョンにアップグレードする必要があります。BYOL のお客様のライセンスおよびサポート要件の詳細については、Amazon RDS for Oracle のよくある質問 [3]を参照してください。
廃止についての詳細は以下をご確認ください。
Oracle Database 11.2.0.4 SE1 をLIで 使用しているDB インスタンスの場合
Amazon RDS for Oracle では、2020年9月1日からLI の11.2.0.4 SE1 を使用した新しいDB インスタンスを作成できなくなる予定です。11.2.0.4 SE1をLI で使用している場合は、2020年10月31日までにそれ以降のバージョンにインスタンスをアップグレードしてください。2020年11月1日から、Amazon RDS Oracle は、定期メンテナンスウィンドウの期間中にDB インスタンスをSE1 LIの11.2.0.4からRDS for Oracle Database 19c SE2 LI の最新のリリースアップデート(RU)に自動的にアップグレードする予定です。19c SE2 またはアップグレードを予定しているいずれかのメジャーバージョンでアプリケーションのテストを実施することを強くお勧めします。
2020年11月1日から、スナップショットからの復元または特定の時点への DB インスタンスの復元から作成された11.2.0.4のDB インスタンスは、RDS for Oracle 19c SE2 の最新のRU に自動的にアップグレードされる予定です。2021年2月1日から、11.2.0.4 SE1 LI のスナップショットからの復元はできなくなる予定です。
2020年9月1日から、スナップショットを11.2.0.4から新しいメジャーエンジンバージョンに手動でアップグレードすることができる予定です。詳細については、Oracle DB スナップショットのアップグレード[4]を参照してください。暗号化されたスナップショットを使用している場合は、手動でのスナップショットのアップグレードを計画してください。
【Oracle Database 11.2.0.4 SE1(LI) – タイムラインサマリー】
- 現在~2020年10月31日 – 顧客は11.2.0.4 DB インスタンスを手動で選択したバージョンにアップグレードすることができます。
- 2020年9月1日 – お客様は、11.2.0.4スナップショットを手動で希望のバージョンにアップグレードすることができます。
- 2020年9月1日 – RDS for Oracle がLIの11.2.0.4で新規インスタンスの作成ができなくなります。
- 2020年11月1日 – RDS for Oracle、DB インスタンスの19c への自動アップグレードを開始します。
- 2020年11月1日 – RDS for Oracle がスナップショットから復元したDB インスタンスの19c への自動アップグレードを開始します。
Oracle Database 11.2.0.4 EE, SE, SE1 をBYOL で使用しているDBインスタンスの場合
2020年10月1日よりAmazon RDS for Oracle では、BYOL でEE、SE、SE1 上で11.2.0.4を使用して新しいDB インスタンスを作成できなくなる予定です。EE、SE、SE1 で11.2.0.4をBYOL で使用している場合は、2020年12月31日までにインスタンスをそれ以降のバージョンにアップグレードしてください。2021年1月1日より、Amazon RDS for Oracle は、スケジュールされたメンテナンスウィンドウの期間中に、DB インスタンスを11.2.0.4からRDS 上のOracle Database 19c の最新のリリースアップデート(RU)に自動的にアップグレードされる予定です。11.2.0.4バージョンのすべてのEE インスタンスは、自動的に最新のEE バージョンにアップグレードされる予定です。11.2.0.4 バージョン上のすべての SE および SE1 インスタンスは、自動的に最新の SE2 バージョンにアップグレードされる予定です。19c SE2 またはアップグレードを予定しているメジャーバージョンのいずれかでアプリケーションをテストすることを強くお勧めします。
2021年1月1日から、スナップショットからの復元または特定の時点への DB インスタンスの復元から作成された11.2.0.4のDB インスタンスは、Amazon RDS for Oracle 19c SE2 の最新のRU に自動的にアップグレードされる予定です。2021年4月1日から、11.2.0.4 SE1 LI のスナップショットからの復元はできなくなる予定です。
2020年10月1日から、スナップショットを11.2.0.4から新しいメジャーエンジンバージョンに手動でアップグレードすることができる予定です。詳細については、Oracle DB スナップショットのアップグレード[4]を参照してください。暗号化されたスナップショットを使用している場合は、手動でのスナップショットのアップグレードを計画してください。
【Oracle Database 11.2.0.4 EE, SE, SE1(BYOL) – タイムラインサマリー】
- 現在 ~ 2020年12月31日 – 顧客は11.2.0.4 DB インスタンスを手動で選択したバージョンにアップグレードすることができます。
- 2020年10月1日 – お客様は、11.2.0.4スナップショットを手動で希望のバージョンにアップグレードすることができます。
- 2020年10月1日 – RDS for Oracle がBYOL の11.2.0.4での新規インスタンスの作成ができなくなります。
- 2021年1月1日 – RDS for Oracle、DB インスタンスの19c への自動アップグレードを開始します。
- 2021年1月1日 – RDS for Oracle がスナップショットから復元したDB インスタンスの19c への自動アップグレードを開始します。
RDS for Oracle はSE では8xlarge をサポートしていますが、SE2 ではサポートしていないことに注意してください。DB インスタンスが現在11.2.0.4のSE を8xlarge で使用している場合、SE2 に移行する際には4xlarge で使用するか、8xlarge での使用を継続したい場合はEE に移行する必要があります。また、18c と19c はmicro インスタンスではサポートされていないことにご注意ください。DB インスタンスが現在micro インスタンスを使用している場合は、より大きなインスタンスサイズへのアップグレードをご検討ください。DB インスタンス クラスのサイズを変更すると、BYOL ライセンスに影響が出る可能性があることをご認識下さい。
SE1 の11.2.0.4で稼働しているインスタンスのRI をお持ちの場合は、AWS サポートに連絡して現在のRI をキャンセルし、SE2 上のアップグレードされたインスタンス用の新しいRI を、ライセンス込みインスタンスの場合は2020年11月1日までに、BYOL インスタンスの場合は2021年1月1日までに、それぞれ購入する必要があります。
Amazon RDS for Oracle で利用可能なデータベースのバージョンは、Oracle データベースエンジンリリースノート [5]を参照してください。RDS for Oracle でのメジャーバージョンアップグレードの詳細については、「Oracle DB エンジンのアップグレード [6]を参照してください。サポートされているAmazon RDS for Oracle のバージョンとAmazon RDS の非推奨ポリシーに関する情報は、「Oracle on Amazon RDS」(「非推奨」で検索)[7]に記載されています。
Amazon RDS for Oracle DBインスタンスを11.2.0.4から19cへのアップグレードはベストプラクティスに関するブログをご参照ください[8]。
ご質問やご不明な点がある場合は、コミュニティフォーラムやAWS Premium Support からAWS サポートチームにお問い合わせください[9]。
References
[1] https://www.oracle.com/us/assets/lifetime-support-technology-069183.pdf
[2] https://thinkwithwp.com/about-aws/whats-new/2019/11/amazon-rds-for-oracle-now-supports-oracle-database-19c/
[3] https://thinkwithwp.com/rds/oracle/faqs/
[4] https://docs.thinkwithwp.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBSnapshot.Oracle.html
[5] http://docs.thinkwithwp.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/Appendix.Oracle.PatchComposition.html
[6] https://docs.thinkwithwp.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBInstance.Oracle.html
[7] https://docs.thinkwithwp.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/CHAP_Oracle.html
[8] https://thinkwithwp.com/blogs/database/best-practices-for-upgrading-amazon-rds-for-oracle-db-instances-from-11-2-0-4-to-19c/
[9] http://thinkwithwp.com/support
FAQs
1. LIの場合、2020年9月1日以降、11.2.0.4のスナップショットを新しいDBインスタンスとしてリストアできますか?また、スナップショットからのデータベースのリストアでは、メジャーバージョンのアップグレードは強制的に行われますか?
11.2.0.4/LIインスタンスの場合、2020年9月1日に11.2.0.4の新規インスタンスの作成が停止されますが、2020年10月31日までは自動アップグレードされることはなく、11.2.0.4のスナップショットのリストアは引き続き実施することができます。
2. BYOLの場合、2020年10月1日以降、11.2.0.4のスナップショットを新しいDBインスタンスとしてリストアできますか?また、スナップショットからのデータベースのリストアでは、メジャーバージョンのアップグレードは強制的に行われますか?
11.2.0.4/BYOLインスタンスの場合、2020年10月1日に11.2.0.4の新規インスタンスの作成が停止されますが、2020年12月31日までは自動アップグレードされることはなく、11.2.0.4のスナップショットのリストアは引き続き実施することができます。
更新履歴
2020/8/14:アップグレードのベストプラクティスへのリンク追加。FAQ追加。新規インスタンス作成終了日を2020/9/1に変更。
翻訳
内山義夫
データベース スペシャリスト ソリューション アーキテクト