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Amazon EC2 テストポリシー

ネットワークストレステスト

【日本語訳】日本時間 2018年02月08日09:00

このポリシーは、お客様の Amazon EC2 インスタンスから、他の Amazon EC2 インスタンス、AWS プロパティ/サービス、外部エンドポイントのような他の場所へ、大規模なネットワークテストを直接実施することを計画しているお客様に関係するものです。 これらのテストは、ストレステストや負荷テスト、ゲームデーテストと呼ばれることがあります。このポリシーでは、テストにおいて正当な大規模トラフィックあるいはテストトラフィックを特定の対象アプリケーションに対し送信する行為を「ネットワークストレステスト」とします。エンドポイントとインフラストラクチャは、このトラフィックを処理できる必要があります。 このポリシーは、通常のプロダクションのトラフィックとは関係ありません。ネットワークストレステストは、多くの場合、特定のエンドポイントを対象とし、送信元や対象が集中することを含め、通常とは異なるトラフィックパターンを持ち、持続的に大規模なトラフィックが発生し、予期している上限値を超える可能性があるため、通常のプロダクションとは異なります。ネットワークストレステストにおけるこれらの違いは、外部エンドポイント、他のお客様、AWS サービスに対し意図しない影響を与えうる潜在的なリスクとなります。

パケットや接続のフラッディング、それ以外の大規模なトラフィックで、ターゲットやインフラストラクチャへ意図的に過大な負荷をかけるテストは、ネットワークストレステストではなく、分散型 DoS (DDoS) テストとして扱われます。ボリュームのあるネットワークベースの DDoS シミュレーションは、Amazon EC2 プラットフォームでは明示的に禁止されています。このポリシーは、https://thinkwithwp.com/security/penetration-testing の範囲のセキュリティやペネトレーションテストは対象としません。

ほとんどのお客様はこのポリシーには該当しません。通常、ユニットテストのように大規模なワークロードをシミュレートするストレステストでは、ネットワークストレステストに該当するだけのトラフィックは生成されません。このポリシーは、お客様のネットワークストレステストによって、Amazon EC2 インスタンスで以下の基準を満たすトラフィックが生成されたときに適用されます。”持続的に 1分以上の間 1 Gbps(秒間 1億ビット)あるいは 1Gpps(秒間 1億パケット)を超えるトラフィック、悪用目的や悪意があるように見えるトラフィック、テスト対象以外(ルーティングや共有サービスのインフラストラクチャなど)へ潜在的に影響を及ぼしうるトラフィック” などが該当します。 お客様は、対象のエンドポイントへのテストが承認され、その起こりうる規模について理解している必要があります。いくつかの外部エンドポイントや AWS サービスは、ある種のテストシナリオに対して期待する閾値よりも低い性能しか発揮できない可能性があります。 AWS を利用する多くのお客様は通常のプロダクションモードで定期的に 1Gbps もしくは 1Gpps 以上のトラフィックを生成していることを確認しております。これは完全に正常であり、特にネットワークストレステストの目的のために実施されたものではない限り、このポリシーの範囲下ではありません。

このポリシーの基準を満たすネットワークストレステストにはリスクがあります。お客様が悪質であると検知され報告されるリスク、お客様が意図せず悪質となり他の対象に影響を及ぼすリスク、お客様が所有するインスタンスで機能制限を受ける可能性などがあり、この際にはテストだけではなく、プロダクションのワークロードへ影響する可能性があります。 実施するテストがこれらの基準を満たすか、お客様で不明な場合は、このポリシーに従い、AWS 側にテストの評価を依頼する必要があります。お客様の体験や、その他の影響を受ける可能性があるサービスを改善していくため、これらのストレステストを実行する前には、Amazon EC2 ネットワークストレステストを申し込みフォームから申請してください。このフォームは aws-security-simulated-event@amazon.com へメールを送ることで入手できます。 お客様のネットワークストレステストが 外部や他の AWS サービスのような EC2 インスタンス以外から直接実行される場合、フォームからの申請が必要かどうかメールでお問い合わせください。 AWS は通常48時間以内にメールでのお問い合わせに応答します。その時間内に応答が届かない場合は、遠慮無くご連絡下さい。

申し込みフォームを受け取り次第、AWS はテストパラメータを評価し、不測の事態を防ぐために必要な処置を取ります。AWS で影響がないと判断した場合は何も実施はしませんが、必要に応じて対処するための準備は行います。 テストによる影響が懸念される場合、別の AWS アカウントからトラフィックを生成するテストの実行、リスク最小化のための調整、シナリオやプロセスを理解するため AWS サポートとの密な連携、といった対応が必要になる場合があります。AWS からの承認を得ている場合であっても、AWS やその他の AWS をご利用するお客様、外部の対象への、テスト活動により引き起こされる被害についてはお客様に責任があります。

上記は AWS Japan Security Awareness Team によって翻訳されました。原文は以下です:

https://thinkwithwp.com/jp/ec2/testing/

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