AWS Transit Gateway と AWS Cloud WAN が可視性メトリクスとパス MTU のサポートを強化
AWS Transit Gateway (TGW) と AWS Cloud WAN では、CloudWatch に配信されるアベイラビリティーゾーン (AZ) ごとのメトリクスがサポートされるようになりました。さらに、どちらのサービスも、グローバルネットワークにおける MTU 不一致の問題を効果的に軽減するために、経路 MTU 探索 (PMTUD) をサポートするようになりました。
TGW と Cloud WAN を使用することで、お客様はバイトイン/アウト、パケットイン/アウト、ドロップパケットなどのパフォーマンスおよびトラフィックメトリクスを通してグローバルネットワークをモニタリングできます。これまで、これらのメトリクスは、アタッチメントレベル、および集約 TGW レベルとコアネットワークエッジ (CNE) レベルで利用できました。今回のリリースにより、お客様は VPC アタッチメントの AZ レベルのメトリクスをより詳細に把握できるようになりました。AZ レベルのメトリクスを使用すると、お客様は AZ の障害を迅速にトラブルシューティングし、TGW と Cloud WAN 全体の AZ レベルのトラフィックパターンをより詳細に可視化できます。
TGW と Cloud WAN は、VPC アタッチメントへのトラフィック進入用の標準 PMTUD メカニズムもサポートするようになりました。これまで、TGW/CNE MTU (8500 バイト) を超えるジャンボサイズのパケットは、VPC アタッチメントで通知されずに自動的にドロップされていました。今回のリリースにより、インターネット制御メッセージプロトコル (ICMP) フラグメンテーションが必要な応答メッセージが送信側ホストに送り返され、送信側ホストはパケットの MTU サイズを修正できるため、ネットワーク内の MTU の不一致によるパケット損失を最小限に抑えることができます。PMTUD のサポートは、IPv4 パケットと IPv6 パケットの両方で利用可能です。
AZ ごとの CloudWatch メトリクスと PMTUD のサポートは、TGW または Cloud WAN が利用可能なすべての AWS リージョンの各サービスで利用できます。詳細については、AWS Transit Gateway と AWS Cloud WAN のドキュメントページを参照してください。