投稿日: Nov 29, 2021
Amazon Timestream に 3 つの新たな機能が加わりました。スケジュールされたクエリ、複数測定レコード、マグネティックストレージ書き込みです。これにより時系列データ処理が迅速になり、コスト効率も高いため、より多くのお客様が利用しやすくなります。これらの機能を使うと、より経済的かつ効率的に時系列データの書き込み、保存、アクセスを実行し、引き続きデータからインサイトを得るとともに、データに基づいてよりよいビジネス上の決定を行うことができます。
お客様は本日から Amazon Timestream のスケジュールされたクエリを使用して、より早く、低いコストで時系列データを処理できます。スケジュールされたクエリがあれば、お客様はコンピューティングの集計、ロールアップ、その他、データのリアルタイム分析を行うクエリや、クエリの実行頻度を簡単に定義できます。その後、Amazon Timestream は定期的にスケジュールされたクエリを自動的に実行し、クエリ結果を構成可能な宛先テーブルに数分で確実に書き込みます。ダッシュボードとレポートを指定すれば、宛先テーブルのクエリを容易に実行できます。はるかに大きなソーステーブルのクエリは不要です。これによりパフォーマンスが向上するとともにコスト面でも多大な恩恵を得られます。ソーステーブルに比べて、宛先テーブルに含まれているデータがはるかに少ないためです。宛先テーブルのデータがソーステーブルよりも大幅に少なくなると、宛先テーブルにより長期間、データを保存できるようになり、データストレージのコストもソーステーブルの数分の一で済みます。また、ソーステーブルのデータ保持期間を減らし、費用をさらに最適化できます。
このリリースで、Amazon Timestream は複数測定レコードにも対応しています。これは、より早いデータの書き込み、効率のよいデータストレージ、パフォーマンスデータへのアクセスが可能な使いやすいデータモデリングの新機能です。複数測定レコードを利用すれば、お客様は複数の時系列の測定値を単一のテーブルの行に保存できます。各測定値を一行ごとに保存する必要はありません。この最適化されたデータのレイアウトにより、テーブルに保存されるデータのボリュームが減るので、お客様はデータストレージ費用を削減し、クエリのパフォーマンスを向上させ、分析クエリのコストを最小限に抑えられます。複数測定レコードでは、最低限の変更で時系列データとクエリを既存のリレーショナルデータベースから Amazon Timestream に移すことも簡単です。
本日から Amazon Timestream では、到着遅延データをマグネティックストアに書き込めるようになりました。このため、データストレージ費用をさらに最適化できます。到着遅延データとは、タイムスタンプが過去の時刻になっているデータです。テーブルのプロパティを有効にするだけで、Amazon Timestream の既存の書き込み API を使用して、到着遅延データをマグネティックストアに送信できます。マグネティックストレージ書き込みを利用すれば、到着遅延データを処理する目的で大規模なデータ保持期間を伴うメモリストアを維持する必要はありません。お客様は高いスループットデータ取り込みとアプリケーションの迅速なポイントインタイムクエリ要件に合わせて、独自のメモリストアデータ保持期間を設定できます。マグネティックストアは、到着遅延データの非同期処理、長期的なデータストレージ、迅速な分析クエリで利用できます。
スケジュールされたクエリ、複数測定レコード、マグネティックストレージ書き込みは現在、Amazon Timestream の API のほか、Amazon Timestream の AWS マネジメントコンソールの一部として利用できます。Amazon Timestream は、アプリケーションモニタリング、エッジ、および IoT ワークロード用のスケーラブルでセキュアな高速専用時系列データベースで、リレーショナルデータベースに比べて最大 1,000 倍の速度と 1/10 のコストで 1 日あたり数兆の時系列イベントを処理するようにスケールすることができます。このサービスは HIPAA 対応で、ISO の認定を受けており、PCI DSS に準拠しています。また、AWS の SOC レポート SOC 1、SOC 2、SOC 3 の範囲内です。現在、Amazon Timestream は、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト) でご利用いただけます。使用を開始するには、製品ページをご覧ください。